サーベイ+オンライン学習、職場実践を通して「新入社員」の組織適応力を強化する
新たに組織の一員となった新入社員が、学生から社会人への移行の壁を乗り越え、適応していく過程を支援するオンボーディングプログラムです。新入社員本人と育成を支援する上司が「サーベイとそのフィードバック」と「オンライン学習」、そして「職場での実践」を通して学びを深めていくことで、入社後のリアリティ・ショック(思い描いていた期待と現実とのギャップ)を乗り越え、主体的に組織になじんでいくための行動を身につけます。
当社の調査結果によると、新入社員の約8割* が、入社後にリアリティ・ショック(思い描いていた期待と現実とのギャップ)を感じています。リアリティ・ショックは、新入社員の組織への愛着や長く働きたい気持ちを低下させ、早期離職の要因になりかねないものです。離職に至らないまでも、うまく適応できないままでいると、本来の能力を発揮できず、居心地も悪く、思いように活躍できなくなってしまいます。成長意欲や貢献意識の高い未来の組織を担う新入社員育成は、スタートと見守る体制が肝要です。
*パーソル総合研究所×CAMP「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」
入社前に抱いていた期待と入社後の現実のギャップは、新入社員にとって避けては通れない壁となり、組織になじむ上でネガティブな影響を与えてしまうことがあります。リアリティ・ショックとはどのようなものなのか、どのように対処していけば良いのかについて理解を深ることで、リアリティ・ショックを乗り越えるポイントをつかみます。
プロアクティブ行動は組織行動論の用語で、「個人や自分自身や環境に影響を及ぼすような未来志向で変革志向の行動」と定義されています。組織になじむために必要なプロアクティブ行動とは具体的にどのような行動なのか、また、それを促進させていくためには職場の上司はどのような準備をすべきなのか、5つの行動を理解することが重要です。
「新入社員本人と、育成を支援する上司の
主体的な取り組みが不可欠」
組織適応力(組織になじませる力)とは
甲南大学 経営学部 教授
尾形 真実哉(おがた まみや)
2007年神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了、博士(経営学)取得。2007年甲南大学経営学部専任講師などを経て、2015年より現職。専門は組織行動論、経営組織論。近著に『若年就業者の組織適応: リアリティ・ショックからの成長』(白桃書房,2020年)、『中途採用人材を活かすマネジメント―転職者の組織再適応を促進するために―』(生産性出版, 2021年)、『組織になじませる力 ~ オンボーディングが新卒・中途の離職を防ぐ』(アルク,2022年)。
Onboarding-NAVI(オンボーディングナビ)は、新入社員の組織適応の状況を見える化するサーベイ「Onboarding-ATLAS(アトラス)」と、実践行動を支援するオンライン学習「Onboarding-BOOST(ブースト)」を、「新入社員」と「上司」が職場での実践を挟みながら並行して学んでいくプログラムです。
「新入社員」と「上司」が並行して学ぶプログラム
*FBセッション=フィードバックセッション
*実施月は推奨例です
「Onboarding-ATLAS(アトラス)」で新入社員の普段の行動や思考特性を見える化します。所属する組織の中で成長・活躍する人材となっていくための課題を明確にし、上司が共通の課題認識を持つことで、職場で組織適応を意識的に進めることを促進します。
「Onboarding-BOOST(ブースト)」で新入社員が組織の一員として活躍するために、学生から社会人への移行の壁を乗り越える行動について本人と上司がそれぞれ学びを深めていきます。
オンライン学習の後、新入社員と上司のそれぞれにサーベイのフィードバックセッションを行います。振り返りを元に立てたアクションプランの現場実践+支援を経て、2回目のサーベイで変化を可視化します。