1on1を有効利用、コンテンツを元にした共通言語を通じてメンバーの成長を促進

パーソルテンプスタッフ株式会社

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中部営業本部 名古屋営業部 名古屋三課
長谷川 智昭マネージャー
今村 貴志リーダー
富田 康弘リーダー

パーソルテンプスタッフは人材派遣・人材紹介・紹介予定派遣・アウトソーシングなど人材・仕事に関するあらゆるソリューションを提供している、業界最大級のビジネススケールの総合人材サービス会社です。
同社では複数の学習ツールを利用されていますが、中部営業本部では独自に「パフォーマンスナビ」を導入し、社員教育に活用されています。
今回はパフォーマンスナビご利用の経緯や、現在の活用方法、今後の展望について、中部営業本部 名古屋営業部 名古屋三課マネージャーの長谷川様、両リーダーである今村様、富田様にお話しを伺いました。

CONTENTS

  1. チーム力を上げるにはまずマネージャーから。マネージャーの個力を上げるために、率先して学びを進める
  2. サクセッションプランとしてパフォーマンスナビを活用。チームメンバーの成長を促進
  3. コンテンツが豊富なので、辞書のように使って知識に肉付けをする
  4. 学びを止めないために、まず自分がやってみてメンバーに新しい視点を持たせたい

チーム力を上げるにはまずマネージャーから。マネージャーの個力を上げるために、率先して学びを進める

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中部営業本部 名古屋営業部 名古屋三課  長谷川様

- 貴社では複数の学習ツールを利用されていますが、パフォーマンスナビを利用した経緯を聞かせてください。

長谷川様:チーム力を上げるためには、まずマネージャーの個力を上げないといけないと、部長が話していたことがきっかけです。元々勉強するのは嫌いではなかったので、本を読むなどの個人的な学習はしていましたが、パフォーマンスナビで更に学べるチャンスが得られたので、この機会を活かしたいと考えました。
弊社では複数の学習ツールを導入していますが、それらと比べ、パフォーマンスナビでは基礎的な内容が押さえられており、ベースを学ぶという意味では一番分かりやすいと思います。また、スマホでも動画の視聴ができるので通勤中でも自己学習できることにメリットを感じています。
動画については、流して聞いているだけにならないように、電車の中でも気になるフレーズがあればメモをしたり、動画履歴から以前学習して気になったコンテンツを探して復習し活用しています。

- 通勤時間を学習に利用しているんですね。具体的にはどのようにパフォーマンスナビを利用しているのですか?

長谷川様:もちろん、勤務中に研修を受けることもありますが、自分の場合は通勤中に自己学習することが一番多いです。 というのも、一度学習を終えた内容をあとから振り返ることが多いからだと思います。マネジメントやコミュニケーションなど業務上で迷ったときに、ヒントになるコンテンツがないかとパフォーマンスナビのコンテンツを検索するので、社内で見るというよりは通勤中の利用機会が多くなるのだと思います。

学習したコンテンツは、自分だけではなく、チームメンバーと一緒に業務中に見返すことも多いですね。例えば、リーダーシップのテーマでは、私とチームメンバーとだと、どうしても感じる部分が異なる場合があります。ただそういった時でも、同じコンテンツをみて会話することで、気づきがあったことや今後に活かせそうなことなど、会話のきっかけや気づきを共通言語化できるため、非常に役に立っています。

サクセッションプランとしてパフォーマンスナビを活用。チームメンバーの成長を促進

- パフォーマンスナビの使い方は、マネージャーに一任されていると伺いました。長谷川さんのチームではサクセッションプランとしての位置づけで活用されているとのことですが、具体的にはどのように進めていますか?

長谷川様:本人のやる気や興味を自発的に持つことが大事だと思うので、強要はしていません。特定のコンテンツを学習してほしいときは、それに対してメンバーからの課題を聞き、ちょっと壁打ちしようか、といった投げかけ方をしています。
例えばリーダー育成の場合、パフォーマンスナビにはリーダーの初歩のような新任者向けコンテンツから既存管理職用の向けのコンテンツまで豊富に用意されているので、それらを組み合わせて一緒に会話をしながら見たりします。
動画中で本の紹介があった場合などは、それをリーダーたちと一緒に読んで、パフォーマンスナビの動画と合わせたときにどういう思いを持ったのか、自分達で何ができそうかという話をしたりします。
手をつけないことにはコンテンツの良さがわからないので、まずはやってみようぜという感じで一緒に取り組んでいます。

- 取り組みを始めたころと、いくつかのコミュニケーションや対話を経て、今度こんなものを受けてみようよと言った時のメンバーの反応に変化はありましたか?

長谷川様:そうですね。いいなと思ったメンバーは、パフォーマンスナビだけではなく、他の既存学習ツールも併せて、どんどんやっていますね。予定表をみると、自分が学びたいとか興味あるコンテンツを予約していたり、昼休みに弁当を食べながらパフォーマンスナビで自己学習しているメンバーもいます。

なかなか学習が進まないメンバーには、時折、声掛けをしていました。「見た?」「とりあえず見てみよう」とか、結局、手をつけないと始まらないので、見ることから始めようといった会話をしています。

現状、学習に対して意味を見出せなかったメンバーはいないようです。期待を伝え続けることが大前提として大事だと思っています。メンバーへは期待を込めて日々動機付けしていくことがコツかなと思っています。

- 学習したことを仕事に活かし、さらにその活かした感触を聞いたうえで更にフィードバックするということが、仕事に生きる成功のステップになっているのではと感じました。
例として、どのような問いを立てフィードバックされたのか、教えていただけますか?

長谷川様:行動が変わったとなると人により差があると思いますが、共通言語で改めて気づかせるということを行っています。これも言い続けることが大事だと思うのですが、学んだことを活かそうぜとか、さっきのコンテンツではこう言っていたよね、のような共通言語でメンバーと話しをしています。
変化の激しい時代なので、学んで変えるところを変えていかないと世の中に置いていかれるという危機感はあります。もはや自分の経験値だけでは解決できない、分からないことが多すぎる。分からないからこそ自らも勉強するし、メンバーも必要なレイヤーに対しては同じことを理解してもらった方が良いし、それをもとに、率先して仕事の中で生かしていきたいと考えています。

弊社の強みは仕組化が巧みというところにありますが、一方でソリューションは苦手です。派遣業という成熟した業界にあって、顧客のウォンツにひたすら答えるという状況になっていないかと感じているため、経験の浅い社員たちや、これから会社を支えていく社員たちが、果たしてそれで楽しいのかという疑問を持っています。きっと今が変わらないといけないタイミングだと思うので、新しいことをまず自分が学んでみて、それが楽しいんだということをメンバーに見せていきたいと考えています。

- 若手人材にとってこの会社にいる自分の5年後、10年後のイメージができるのか、ある程度仕事を覚えると他社のほうが楽しいと感じてしまうのではないか、自問するという話を聞きます。
マネージャーがどうやって離職を止めるのかとなると、長谷川さんがおっしゃったような、メンバー自身が自分の成長を実感できること、今までの範囲で出来ていたことに新しいスキルを加えたり、自分が新しい何かに踏み出しているという実感を持たせられることが必要だと感じます。

コンテンツが豊富なので、辞書のように使って知識に肉付けをする

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中部営業本部 名古屋営業部 名古屋三課 今村様

- 長谷川マネージャーは通勤中の自己学習や、みなさんと一緒に業務時間中に学習するなど、さまざまな場面で学習を進めているとのことですが、お二人はどのようにパフォーマンスナビを活用していますか?

今村様:長谷川マネージャーは、ご自身でもひたすら学びを進めているので、メンバーにこういうコンテンツがあったよとおすすめしてくれるんです。これからリーダーを目指す、またはリーダーからマネージャーを目指す場合など、メンバーの立ち位置に応じて必要なコンテンツを紹介してくれるので、すごい上司だなと思っています。
紹介してもらったコンテンツなど、自分は、お風呂とか入っている時間とかに携帯で自己学習していることが多いです。

富田様:長谷川マネージャーは学ぶメンバー各々の立ち位置や役割に応じて発信してくれます。大体メールで来る場合が多いですね。
例えば、リーダーにまずこれを見といてねという形で連絡がきて、次にメンバー同士で良いコンテンツとかやり方決めて、一緒に運用として組んでいきましょうといった形の連携です。
自分はランチ時に自己学習することが多いですが、電車の中とかでも聞くようにしています。

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中部営業本部 名古屋営業部 名古屋三課 富田様

- 学習した後にこれよかったなと感じたことはありましたか?

富田様:期限を決める、優先順位を決めるなど、時間を効率的に使うための概要はわかるんですけど、もう一歩先の具体的な組み方まで知れたことは、改めて学びになったかなと思います。
既存の学習ツールと比べて、パフォーマンスナビはコンテンツ数が多いので、自分の見たいコンテンツを探すとき、自分の中で役割が出たときや何か考えなきゃいけないというときに、すぐに見たいものを見つけられるので便利です。
自分の知識に肉付けしておきたいなというときに、コンテンツを見ることが多いですね。知識を得ようとして見ているからかもしれないですが、すぐに使ってみたくなる業務に繋げやすいコンテンツが多いと思います。何か自分の中で生かせるなと思ったことはメモをして、視聴が終わった後にそこに向けて1アクションを早めにやっておくというように活用しています。
例えば、なにか時間を決めるというものだったら、Outlookの中に時間を決める予定を1回自分で組んでみて、1アクションしとくと次の行動に繋げやすくなるかなと思いますね。

今村様:私は「ながらで見られる」じゃないですけど、ちょっとした隙間の時間で見られるし、目と一緒に耳からも学習できるので、本よりも学習内容が定着しやすいのではと感じています。
自分のオフィスは経験が浅い層とベテラン層で、どちらかというと二極化しているので、経験が浅い層にとっては1on1で、個人の課題から関連するコンテンツに繋げて推進していくのが一番良い活用方法かと思います。

自分が受けたコンテンツで、緊急と重要なマトリックスが4分割されて、緊急度と重要度が高いのとで優先順位を決めていきましょうという内容がありました。学習後すぐにエクセルでマトリクスを作ってみて、自分の業務を当てはめてみました。私の場合は、図などで表示されているものは、自分でも1回やってみようと思うことが多く、実際に多分そこが一番自分の業務に落とし込めているところかなと思います。

学びを止めないために、まず自分がやってみてメンバーに新しい視点を持たせたい

- もし今の長谷川さんと同じような使い方をマネージャーの方がやってみたいと思われたとき、どういう工夫をしたら良いか、メンバーに対する関与の仕方のコツはありますか?

長谷川様:多分一番やりやすいのは、リーダー層かなと思いますね。リーダーをやっていきたい、マネージャーや部長を目指したいという人たちであれば、こちらからこういうコンテンツを提供して、これを見て自分のためにここで壁打ちしようぜというと、まず一緒にやってくれます。
元々気持ちを持っているので前向きに取り組んでもらいやすいこともありますが、リーダー達が前向きに取り組むことによって、現場での発信の仕方も変わる、メンバーにも浸透しやすくなると思います。

また何かしらのプロジェクトが立ち上がったときは、ファシリテーションの技術であったり、今までとは異なるラインで仕事を作っていくために、1回みんなで学ぼうと声掛けすると、比較的みんなすっと受けてくれます。
そのため、単純にコンテンツを勧めるというよりは、まず1on1をして、課題感があるところを補完していこうという使い方が良いのかなと思います。

- 今うまくいかなくても、次やれるようにしようとギアチェンジしていくためには日頃の1on1を活用してレコメンドしていくことが大事ということですね。

長谷川様:そうですね。パフォーマンスナビは結構もう何回も見てどんなコンテンツが入っているのかも分かるので、この社員はこういうこと苦手だなと思えば、だったらこれ1回俺も見るから一緒に見ようといったやり方ですね。絶対メンバーに見てねって言ったコンテンツを私がもし見てないとすれば絶対見るようにしています。
「見とけよ」と言うのと「一緒に見よう」と言うのでは、受け手の感じ方が違いますね。

- 率先垂範としてご自身もしっかり学習した上で、動機づけしながらメンバーにレコメンドしてコメントする。実際に学習した内容を現場で活用するために共通言語化する。
1on1や評価のフィードバックにおいても、さらにスキルをアップさせるための言葉やコンテンツを伝えるということで、学びのPDCAサイクルがしっかり回っているように思いますが、今後はどのように使っていきたいと考えていますか?

長谷川様:まず1つ目は、学びを止めたらあかんな、というのは自分の中で強く感じています。人生100年時代、自分がやりたいことと社会から求められていること、価値発揮してほしいと思われていることは必ずしも一致しない。それにはスペシャリストで一つを極めるだけではなく、連続スペシャリストになっていかなくてはなりません。年を取って昔もっと勉強しとけばよかったなと、まさに今そういう状態になっていたので、そこにうってつけのコンテンツをいただいたので、これはラッキーだなと思い、学んでいます。

2つ目は、派遣業という成熟した業界で、若い社員たちがこれから会社を支える立場になっていく中で、自分達で新しい仕事を作っていくためにも、常に新しいことを学び続けてほしいと思っています。そのためにはまずマネージャーである僕らが学ぶ姿勢や、学んだことをどうやって活かすのか、その重要性は年々高くなっていると強く意識するようになっています。

マネージャーの仕事の重要性はますます高まっていますが、自分としては新鮮な学びがたくさんあるからずっと興味を持って出来ていますし、自分が一緒にすることでメンバーにも新しいことをどんどん学んで、仕事に活かしてもらえたらうれしいと考えています。

取材日:2024年9月 所属・役職は取材当時のものです。

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業種:労働者派遣事業 / 有料職業紹介事業
従業員数:72,905名 (2024年3月31日現在)

https://www.tempstaff.co.jp/

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