メンバーの自律的な行動と成長を促進するコミュニケーションスキルを習得する

承認と成長支援

日々のコミュニケーションの中で、メンバーを承認したり、メンバーが抱える課題解決やさらなる成長のために支援したりすることは、マネジャー/リーダーの重要な役割です。一方で、メンバーの価値観の多様化、リモートワーク、人手不足、管理職のプレイングマネジャー化などを背景に、マネジャーにとってメンバーと日々のコミュニケーションを効果的に行うことが難しくなっているのが、昨今の職場環境です。本プログラムは、そのような職場環境の中でもメンバーの自律的な行動と成長を促進するために、必要なコミュニケーションスキル(承認、コーチング、フィードバック)を習得します。

対象者と課題

対象者
  • マネジャー

  • プロジェクトマネジャー

課題の例
  • メンバーとの1on1の際に、相手の発言を待てず、つい話しすぎたり自分のやり方を押し付けたりしてしまう

  • メンバーの良い行動を褒めるようにしているが、表面的になってしまう

  • 改善点の指摘をするとネガティブに捉えられ成長につなげられない

  • メンバーとのコミュニケーション頻度が少ないため、メンタルやパフォーマンスの不調の予兆を察知できない

「承認と成長支援」の特長

Point 01「メンバーとの日々のコミュケーション」に特化

メンバーの成長にかかわる機会は、目標管理のための面談など、フォーマルに設定される面談の場だけとは限りません。むしろ、仕事を進める中で常にメンバーとかかわるタイミングがあり、 日頃からメンバーと関係性を構築することが求められます。本プログラムが扱うのは、そのような「職場の中での日常的なかかわり方」です。

本プログラムで扱うメンバーの成長へのかかわり方

Point 02単なるスキル習得ではなく、「なぜ承認/成長支援が必要なのか?」についての「腹落ち」を重視

「職場の中での日常的な関わり方」のベースとなる「承認」、そしてメンバーの成長を支援するための「コーチング」や「フィードバック」について、単にそれらのスキルを習得するのではなく、その必要性や実践することの意義を「自分事」として深く理解することが重要です。
本プログラムは、基本知識の理解や、演習による「メンバーとの最適なかかわり方」に対するイメージの具体化などに、十分な時間をかけながら、承認と成長支援について学ぶことができるよう設計されています。

Point 03動画ケーススタディなどの演習により、深い内省とスキル習得へつなげる、実践的なプログラム

職場で起こり得る状況を再現した動画ケーススタディ、他の受講者の多様な考えに触れるグループディスカッション、スキルを習得するためのロールプレイなど、様々な学びの手法による演習を行い、実際の職場のメンバーとどのようにかかわるべきかを考えていきます。それにより、自己を客観的に振り返り内省をしながら、承認と成長支援に必要なコミュニケーションについて理解を深め、現場で再現できるスキルを習得していきます。

演習の実施例

プログラムの構成

到達目標

  • ・組織内での承認の重要性を理解し、働きかけのポイントを説明できる
  • ・メンバーの意欲を引き出し、成長を後押しするためのコーチングの方法を理解し、実施に向けてポイントを説明できる
  • ・メンバーの自己認識を高め、行動変容を促すためのフィードバックの方法を理解し、実施に向けてポイントを説明できる
集合または
オンライン研修
(7時間)
  • オープニング

    • 研修の目的と流れ

    • 研修ルール

    • 自己紹介

  • 承認

    • 承認の理解(定義、肯定的と否定的な承認の影響)

    • ケース動画検討 ありがちな例、参考例

    • さらに理解を深める(ストローク)

    • 実践練習

  • 成長支援:コーチング

    • 成長を支援するとは(経験学習サイクルなど)

    • コーチング(良い点を褒める)

    • ステップの理解と実践練習

    • コーチング(問題点を指摘する)

    • ステップの理解と実践練習

  • 成長支援:フィードバック

    • フィードバックの4つのステップの理解

    • ネガティブな指摘をする実践練習

  • 全体振り返り/まとめ

「フィードバック」のセッションは立教大学 中原淳教授と株式会社パーソル総合研究所が共同で開発・制作したものです。

受講者の声

メンバーへの承認は意外と忘れがちであることに気づき、ハッとさせられた。動画やグループディスカッションで、職場でもすぐに実践できそうな具体例をたくさんインプットすることができたのがよかった。

相手に成長を実感させるには、「内省支援」が重要であることを理解した。動画によって、部下への適切な言葉かけにより、自ら行動変容できるように内省を促すことが、すぐにアドバイスするよりも成長のためには大事だと感じた。

ネガティブフィードバックの難しさをロールプレイを通じて改めて認識した 。実際の職場でもフィードバックはネガティブな内容が多い。だからこそ、フィードバックの仕方しだいでメンバーのモチベーションに大きなインパクトを与える、ということを理解できた。

人材開発・組織開発

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