他者に働きかけ、協働関係をつくるために必要な基本原則を学ぶ
リモートワーク、価値観の多様化、人手不足などを背景に、昨今の職場はメンバーが相互に関心を持つこと、協働関係をつくることへの意識が希薄になりがちです。また個々人が淡々と業務をこなす中で、「良好な関係をつくる」「やるべきことに納得感を得る」「より良い成果を出そうと協力し合う」「知恵を出し合う」「前向きな雰囲気をつくる」といったことが難しい状況に、気づかないうちに陥りやすい環境でもあります。
そのような環境下では、マネジャー/リーダーといった権限・役割の有無に関わらず、自ら率先して他者に対して発信し、他者から力を引き出すような働きかけ、いわば「影響力の発揮」がこれまで以上に求められます。本プログラムは、仕事や職場で他者の力を引き出し、職場や組織の成果を最大化するために効果的な、「影響力発揮の4つの原則」を学びます。
プログラム開発にあたり、人と組織の可能性探求におけるパーソル総合研究所の知見をもとに、「組織成果にとって好影響をもたらす対人行動」をリスト化したうえで、インターネット調査を実施。調査結果から、組織成果への影響に加えて「仕事から得る活力」や、「はたらく幸せ実感」などに対して有意な影響がある要素を整理しました。さらに、知見と調査結果を融合し、より良い組織成果をつくるための他者への効果的な働きかけに必要な「影響力発揮の4つの原則と16の具体的行動」として体系化しました。この原則に基づいて、権限や役割に関わらず職場やチームの成果のために他者にどのように働きかけるのか、具体的に理解し実践につなげることができる学習プログラムを構築しました。
職場で起こり得る状況を再現した動画やケーススタディを使った演習を行い、優先順位や考え方が異なり業務上の障害が起こる場面で、他者にどのように働きかけたらよいかを考えます。また影響力発揮の原則を、日常どの程度実践しているかをセルフチェックで確認し、自己を客観的にふりかえりながら、今後職場でどのように原則を活用できるか、具体的な計画に落とし込みます。
プログラムの目的
集合研修(4.5時間) |
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