パフォーマンスナビで社員一人ひとりの個の力を強化、会社を発展させる原動力に
精油を販売する株式会社フレーバーライフ社様は、アロマテラピーという自然の香りの力を通じて、すべての人へ笑顔のある心豊かな未来を創造することを理念として取り組まれている企業です。
今後の事業拡大に向けた構造改革を進めるうえで、従業員との対話に加え、全社員の学びによる個の強化を進めようと計画されています。
今回は、「パフォーマンスナビ」の導入のきっかけや成果、今後の展望などを総務課課長 脇田 洋志様と佐藤 晶子様にお伺いしました。
総務課課長 脇田 洋志様
-「パフォーマンスナビ」を導入されたきっかけを教えてください。社内研修や人材育成について、どのような思いがあったのでしょうか?
佐藤様:当社では新卒採用をしておらず中途社員で構成されているため、もともと体系立てた研修制度がありませんでした。このままバックグラウンドの異なる中途社員が増えていくことで、今後、会社としてのまとまりが取れなくなるのではという危機感があり、会社として共通認識があったほうが良いのではと考えていました。
その頃、パーソル総合研究所(以下、パーソル総研)さんに正規社員向けに組織活性化研修やハラスメント研修を実施していただきましたが、全社員対象の対面研修だと、業務から一時離れることになり、実施形態には課題を感じていました。
その後、社員数が増えてきたこともあり、階層別研修のような継続的な成長支援ができる環境を整えたいと考えるようになったのがきっかけです。
脇田様:その頃実施していた研修はわりと単発で、テーマもその時その時で変えていましたが、組織としての先を考えたときの課題意識が大きくなっていきました。
組織を活性化させるために何をするべきかを二人で考え、具体的な施策は佐藤が主導して進めました。検討の中でいくつかの研修サービスがピックアップされ、その中の一つが「パフォーマンスナビ」でした。
佐藤様:まず考えたのは、階層別研修をやろうということです。そしてやりっぱなしではなく社員の継続的な成長支援をしようということでした。
それまで実施していた対面研修のみでは、テーマに沿って学べるもののその場限りになりがちだったこと、コロナ禍においては対面研修の実施には限界がありました。
脇田様:全員に万遍なく継続した研修機会を提供するのであれば、やはり階層別研修が良いのではないかと。オンライン研修を導入し、階層別研修を実施する方向で検討することにしました。
-パフォーマンスナビを知ったきっかけを教えてください。
佐藤様:オンライン研修を検討し始めたころ、パーソル総研さんからお電話をいただいて、「パフォーマンスナビ」をご紹介いただいたのがきっかけです。「パフォーマンスナビ」はライブ講習があるのに、導入しやすいコストであったことに衝撃を受けました。
当時、3社のサービスを比較検討していたのですが、「パフォーマンスナビ」には他サービスにはないライブ講習があること、また以前にお世話になったことがある先生が講師として参加されていたことが決め手となりました。
ライブ講座は講義タイプと討議タイプの2種類があり、一方通行ではなく双方向で受講できること、また討議があることで対面研修との差異をあまり感じないことに非常に魅力を感じています。
総務課 佐藤 晶子様
-実際に受講してみて、社員のみなさんの反響はいかがでしょうか?
佐藤様:社内でもアンケートをとっているのですが、非常に満足度が高く、学びになった、参考になったという感想を多く聞きます。一方で、その学んだことを実務に活かしていくには更なる工夫が必要だと感じています。
-社員のみなさんは貴社に入社する前に、研修を受けられた経験はありましたか?
脇田様:当社は中途社員で構成されているため、それまでの仕事人生で何をどのように学んできたのかはバラつきがあります。会社の経営目標に対して働いているものの、それぞれの社員がどの方向を向いていくのか、どういったスキルを身につけるかなどの基準がありません。
組織としてうまく回すために社員のステージごとに基礎スキルを身に付けましょう、それが階層別研修だったんです。ただ階層別研修とはいえど、そのステージで基礎的なことだけを学ぶのではなく、視座を高めるような内容も受講させたいと考えていました。
佐藤様:当社では30代~40代の社員がボリュームゾーンとなっているため、大半がいわゆる中堅社員です。社会人歴が長く、その中で体系だった学びをしてきたかは人それぞれであるため、どのような研修がマッチするのか試行錯誤しているところです。
-階層別研修は、どのような思いで受講計画を立てていらっしゃいますか?
脇田様:まずベースとして、社会人歴に応じた社会人力を身に着けてもらいたいと考えています。
佐藤様:私は仕事におけるコミュニケーション力が大事だと考えています。納期の決まっている業務でうまく連携できないというケースが発生することがあります。こうしたことは、そもそもの業務スキルというよりも、チームやお客様との連携、コミュニケーションエラーではないかと思います。そのため、コミュニケーション力を高めることが必要だと考えています。
脇田様:当社の場合でいうと、商品を企画して、原材料を仕入れて、調合・充填して、ラベルを貼って販売するという社内SCMがありますが、連携する前後の人とコミュニケーションエラーが発生しないような教育ができればということを考えています。
例えば、他のメンバーに依頼する際に、伝え漏れてしまって納期が延びたり、思ったような結果にならなかったりという場合がある。これは、仕事を依頼する際に必ず伝えなければならないことやスケジュール等を、ロジック立てて考えることが弱いからだと想定されます。そのため、ロジカルシンキングを研修項目に加えようということとかですね。
チームで行う仕事は少ないものの、複数のセクションで連携して進める社内SCMは重要なので、ここを強化するための共通認識作りが、「パフォーマンスナビ」の学びを通じてでき始めていると感じています。
営業部2課 リーダー 飯室 たみ代様
-受講者を代表して飯室様に伺います。今まで受けた研修で、印象に残っている内容をお聞かせください。
飯室様:全社的に受講したものや、個人的に受けたものなどいろいろありますが、「アドラー心理学に基づいたコミュニケーション研修」の考え方であったり、精神的なものが印象に残っています。私はネット通販を担当する営業職なのですが、仕事だけに関わらず、大人としてあるべき姿みたいなものを学びました。その他は、仕事で使えるフレームワークなども学ばせていただいています。
受講する研修は、上司からアドバイスを受けたり、自分で選んだり、いろいろなパターンで決めています。
-新しい気づきを得た、仕事で活かすことができたことはありますか?
飯室様:そうですね。フレームワークの考え方などは、自分の中にあまりなかったので、新しい知識として自分の中に取り入れようと思います。まだ完全に自分の中に落としきれてはいませんが、そういった考え方があることを知って仕事に取り組むのと、知らないで取り組むのとではやはり違います。そういう意味で研修を受けたことは自分にとってすごく大きいなと感じています。
また、受講後も定期的にテキストなどを見返すようにしています。
これまで、仕事の進め方や、どうやって効率的に進めようなどということは、上司に相談したり、動画や本などで知識を得て解決策を導こうとしていました。
今回、「パフォーマンスナビ」を全社員で受講してよかったなと思ったのは、オンデマンドで受講した研修に、上司がいつも言っていることや、こういう目的を持とうとか、こう考えようということが含まれていたので、社員皆が受講することで改めて共通認識を持つことが出来たことです。何かあった場合に共通言語として語ることができるようになったと思います。
ライブ講座は仕事でなかなか受けることが難しいので、オンデマンドも選択できるということが、受講しやすい環境を作ってもらえていると感じています。
また、ライブ講座では会社の規模が異なる社外の人と交流できるので、それぞれのやり方の違いを知れたり、意見交換したり気づきを得たりなど、良い刺激を受けることができています。
-今後、「パフォーマンスナビ」で、どのようなことを学びたいですか?
飯室様:社会人になってから長く経ちますが、社会人に成り立ての頃から比べると、仕事の内容も変わり、使うツールも変わり、それこそ仕事に対する考え方や世の中的な考えも変わってきたと思います。
その変わっていることにどうやって自分がついていくかは、動画であったり本であったり、自分なりに取捨選択しながら学びを進めていますが、どれが正しいのかなと疑問に思うこともあります。そのため、今回、会社がこういったものですよというように、方向性を示してくれたのは、すごくありがたいと思っています。まずは指針に沿った学びをしてみようと思っています。
-再び、脇田様・佐藤様にうかがいます。現在は、ライブ講座に加えてオンデマンド講座を活用し、全社員に対する共通認識をつくり、階層別に必要なスキル習得を進められているところかと思います。今後のご計画についてお聞かせください。
佐藤様:現在は、全員にまず仕事をする上での共通認識を作るために「ビジネスマインド」を受講し、併せて今後のテーマとして、キャリア形成について自身で考えていくために「キャリアデザイン」の受講を開始しているところです。この受講を踏まえて、脇田と二人で人事面談も実施する予定です。
脇田様:キャリア形成を考えようというのは、強い個を作るというテーマに基づくものです。ありがたいことに現在は収益が上がっていますが、事業構造として今後必ず構造改革が必要になります。二年後、三年後を考えた時に、本来であれば質的なパラダイムチェンジ、パラダイムシフトが出来れば良いですが、当面は量的なことにならざるを得ない。
これから質ではなく量で伸ばしていくのだとすると、今のように一人ひとりがバラバラの方向を向いて、そのベクトル自体も短いということではならない。このベクトルの方向を合わせて個の力を強くしていくことが大事だと考えています。
ラグビーに「One for all All for one」という言葉がありますが、「All for one」の部分が、一人ができなくても回りができるからいいよという解釈では、当社では違うと。
逆に「One for all」も「One」の力が小さいと「All」に対して寄与ができない。個の力をとにかく伸ばして、強い個がまとめることでゴールできると思うんです。それが本当の「One for all」だと思うし、あなたのその個の力をどんどん高めるために、じゃあ周りが何をできるのか考えることも、本当の「All for one」ではないかと思っているんですよ。
この個の力を高めることが、今の教育研修の私なりのメインテーマです。
このメッセージは、今後の個人面談でも伝えていきますし、伝えたうえで受講したら伝わり方は全然変わってくるのではないかと思います。
佐藤様:これまで人の採用や離職防止などは部署任せのところがありましたが、今後は人事でも関わっていきたいと考えています。キャリアデザインはそのきっかけであり、面談は第一歩でありますが、今後しっかり進めていきたいと考えています。
取材日:2023年11月 所属・役職は取材当時のものです。
業種:アロマ雑貨、化粧品メーカー
従業員数:52名(2023年11月)
https://www.flavorlife.com/
1996年に創業した株式会社フレーバーライフ社は、天然植物の香り(アロマ)を用いた自社のオリジナル商品を製造・卸・販売するアロマの総合メーカーです。
会社代表がヨーロッパを訪れた際に精油を購入。当時、日本で購入するには高価であったため、普及させるためバルクで輸入して小分けにして販売したのをきっかけに、リラクゼーションサロン等プロユースをはじめとし、現在は小売りやOEMでシェアを伸ばしています。
アロマテラピー総合企業として基材等の関連商材開発等も充実させ、初めて体験される方からプロの皆様にまで、安心してご利用いただける幅広い品揃えに努めています。