営業革新成功事例(1)
営業力の底上げを大規模かつ、短期間で実現。
業種:小売業
エリア
全国
対象人数
約2,000人
準備期間
3ヶ月
実施期間
3年
研修実施回数
6回
独自の研修プログラムを作り上げるのにかなりの期間がかかる。
標準化されたプログラムを中心にすることで、内容と講師を短期に確定。
講師・受講者・お客様事務局への案内や会場確認などの準備に膨大な工数を要する。
研修運営(事務局)の支援も併せて行い、安定的な業務推進を行う。
上位20%の営業モデルは、汎用性が乏しく、中間層・下位層が再現できない。
中間層の上位から誰もがまねできるコンピテンシーを発見する。
研修実施から時間がたつほど、現場での実際の業務に活用されにくい。
マネジャー向けガイドを作成し、研修と連動した現場フォローを徹底する。
研修の準備期間を3か月に抑え、実施体制を含めスムーズな運営が実現できた。
受講者は、3年後において未受講者の平均1.5倍の販売実績を達成した。
現場マネジャーから、多くの受講生に変化が見られたという評価が得られ、営業力の底上げを現場も実感している。
まず、営業成績から見てどの階層をターゲットにすべきかを明確にします。営業成績の低い階層の底上げを行うのか?中間層の上位化を狙うのか? により研修テーマが大きく変わってきます。その業界において営業成績と相関性が高く、かつ共通化できるコンピテンシーの分析を行い、より波及効果の高い層を狙います。
大規模研修の場合、同時開催において講師レベルのばらつきが大きいと研修内容が共通言語化されません。時間をかけて研修メニューを開発できる場合は、テスト期間を設け、サンプル集団に対して理想的な研修を行い、効果の高い研修方法を確立してから大規模化を行います。短期間に成果を上げたい場合はすでに実績のあるプログラムを中核に据えることで、高品質で標準化されたプログラムを作ることができます。
会場の手配、講師のアサイン、受講生への案内や参加状況の確認など、規模がおおきくなればなるほど研修運営(事務局)の業務も増えます。安定的な業務推進を行うために、自社内にどのくらいの人員を確保すべきか?また、自社内の工数で足りないことが予測される場合は、外部からの支援も含めて計画する必要があります。
大規模研修ではワークショップや一人ひとりに合わせた研修がしづらくなることから、より厳密に現場業務への浸透を計画する必要があります。一般的には、OJTに合わせて「マネジャー向け研修を同時に開催する」「マネジャー向けガイドを作成し、研修と連動した現場フォローを行う」「現場での行動計画をマネジャーと共有する」といった方法があります。
対象人数が多ければ多いほど、成果測定を行うことができるサンプル数が多くなり、成果測定がしやすくなります。狙う成果は大きく段階を分けて「研修受講の満足度」→ 「知識やスキルの習得」→ 「職場での行動変容」→ 「業績へのインパクト」にレベルを分けることができます。フォーカスする成果を明確にして、測定方法を定めて値を分析をすることで、次回以降の研修内容や手法について改善テーマを明確にすることができます。
業績は営業スキルだけでなく、商品状況・競合状況にも大きく左右されるため、研修効果が即業績に必ずしも現れるわけではありません。しかし、本プロジェクトは決して容易ではない市場環境の中、業績向上においても顕著な成果が得られました。今回培った営業力は今後待つ大きなチャンスを確実にものにし、例え不利な状況がやってきたとしても乗り切れるだけの営業基盤が出来上がったのではないかと実感できる素晴らしいものでした。