近年、関心の高まる「人的資本経営」。
その実現に向けて、どのような視点や意識を持ち、どう実践していけばよいのでしょうか。
識者や経営層をはじめ、さまざまな立場の方へのインタビューや独自調査・分析などを通して検討していきます。

グローバル化や産業構造の急激な変化、少子高齢化、人生100年時代の到来、価値観の多様化など、企業を取り巻く環境が大きく変化する中、「人的資本経営」への関心が高まっています。2020年9月に経済産業省によって、人的資本に関する研究会の報告書として通称『人材版伊藤レポート』が公表されると、国内の企業における関心は一層高まりを見せました。2022年5月には、続く『人材版伊藤レポート2.0』が公表されています。

そこで、このサイトでは、「なぜ今、『人的資本経営』が重視されているのか」「どのように情報開示していくのがよいのか」など、「人的資本経営」に関する動向や企業の実態のほか、今後の対応に向けて企業として知っておきたい観点や考え方などについて、識者や企業経営層の方などからのご意見や独自の調査・分析などを通して検討していきます。

冊子

2022.10.05

特別号 HITO REPORT vol.13
動き出す、日本の人的資本経営~組織の持続的成長と個人のウェルビーイングの両立に向けて~

概要

人的資本経営、そして情報開示に向けた動きが加速しています。本誌では人的資本経営への注目が高まってきた背景や、情報開示に向けた取り組みの要点を解説するほか、投資家、経営者、企業人事、大学キャリアセンターなど、さまざまなステークホルダーにインタビューを行い、人的資本経営のポイントを探りました。

内容

  • はじめに:《人》への投資の重要性を再認識し「人的資本経営」の在り方を考える
  • 特集:人的資本情報の開示に向けて
  • 特集:人的資本経営の実践に向けて企業の皆さまに期待すること
  • インタビュー:〈投資家〉アセットマネジメントOne株式会社
  • インタビュー:〈経営者〉株式会社ポーラ
  • インタビュー:〈企業人事〉サイボウズ株式会社
  • インタビュー:〈大学〉①明治大学
  • インタビュー:〈大学〉②金沢工業大学(KIT)
  • おわりに:人的資本経営と情報開示を巡る来し方と行く末 ―ウェルビーイング時代の経営の根幹「人」へのまなざし―

2022.06.10

人材版伊藤レポートを読み解く

概要

『人材版伊藤レポート』の着眼点などについて識者や経営層にインタビューした記事や、人的資本の情報開示に関する企業の取り組み実態を調査した結果をまとめた一冊。

内容

  • 解説:人材版伊藤レポートを概観する
  • インタビュー① 篠田真貴子 氏(エール株式会社)
  • インタビュー② 双日株式会社 橋本政和 氏・岡田勝紀 氏
  • 調査解説:人的資本情報開示に関する実態調査

コラム

2023.11.21

人的資本情報開示にマーケティングの視点を――「USP」としての人材育成

人的資本情報の開示において投資家が関心を寄せている人材育成について、人材育成方針・実績の開示状況や今後の開示に当たって取り入れたいマーケティング視点を紹介する。

2023.11.08

男女の賃金の差異をめぐる課題

2023年から有価証券報告書への記載が求められるようになった男女の賃金の差異について、日本の大手企業の有価証券報告書からその課題を考える。

2023.11.07

内部通報を利用して人的資本のリスク管理の開示充実を

人的資本情報開示の一環として内部通報を記載する企業はどのくらいあったのかについて、2023年3月期決算の有価証券報告書の記載状況を確認する。

2023.11.06

有価証券報告書を通した人的資本のリスクの開示状況と課題

人的資本情報開示の国際的な動向から、「ガバナンス」と「リスク」の開示がスタンダードになる可能性が指摘される中、有価証券報告書における「リスク管理」の記載について、2023年3月期決算の企業の記載状況から考える。

2023.10.31

エンゲージメントとは何か――人的資本におけるエンゲージメントの開示実態と今後に向けて

人的資本情報として注目を集めるエンゲージメントについて、開示実態と今後の開示のポイントについて議論する。

2023.10.23

女性管理職比率の現在地と依然遠い30%目標

2023年3月期決算の企業の有価証券報告書の記載状況を確認することを通して、女性管理職比率や女性の採用、登用について考える。

2023.10.20

企業と役員の人的資本に対するコミットメントに整合性を

2023年3月期に決算を迎えた大手企業の有価証券報告書の記載状況を通して、人的資本経営の観点から役員報酬設計と「指標及び目標」の2つの整合性について考える。

2023.10.19

有価証券報告書を通した人的資本のガバナンスの開示状況とその内容

有価証券報告書の改正内容を確認し、英国FRCの財務報告ラボの報告書を基に人的資本の「ガバナンス」の記載の重要性について考えた上で、人的資本の「ガバナンス」の記載状況について2023年3月期決算の企業が提出した有価証券報告書から確認した。

2023.10.05

有価証券報告書、ISSB、TISFDから考える人的資本情報開示のこれから

人的資本の「戦略」と「指標及び目標」を有価証券報告書に記載することが求められるようになり、企業の他社動向への関心が高まる中、先を見据えた開示枠組みの検討が進んでいる海外動向の確認を通して、人的資本情報開示の見通しについて考えます。

2023.07.24

女性役員比率30%目標から人的資本経営を見直そう

女性役員比率の30%目標を起点に、類似の取り組みがなされた海外の動向や、2023年3月期決算の株主総会招集通知の情報を確認しながら、女性の取締役登用について考えます。

2023.07.21

役員報酬設計を通して示す人的資本経営へのコミットメント

人的資本経営に対する役員のコミットメントが報酬設計に現れることから、実際に従業員関連指標を報酬設計に組み込んでいる企業はどのくらいあるのかについて、最新の役員報酬の設計状況を紹介します。

2023.07.14

株主総会の招集通知から見えた、人材に関する専門性不足

株主総会の招集通知を、人材(人的資本)、リスキリングや能力開発、サクセッション、取締役の人材関連スキルの4つの観点から読み解いた中から見えた、人的資本開示の現在地を紹介します。

2023.06.23

先行対応企業の開示から考える人的資本に関する指標の注目ポイント

有価証券報告書に人的資本情報の記載が義務化対象となる、2023年3月期より前に決算を迎えながらも、有価証券報告書に人的資本情報を記載した先進的な事例を通して、人的資本情報開示のトレンドや記載の注目ポイントについて考えます。

2023.05.08

有価証券報告書による人的資本情報開示 企業の先行対応を調べる過程で得た3つの気づき

人的資本情報の記載が義務化される以前から情報開示に対応した企業の有価証券報告書に目を通したことで見えてきた3つの気づきを紹介します。

2023.04.25

人的資本情報開示に先行対応した企業の有価証券報告書から何が学べるか

人的資本情報の開示に対応した企業の有価証券報告書から、人的資本に関する「戦略」や「女性管理職比率」などの多様性に関する項目の有無、数値の傾向など、記載状況と今後の開示ポイントを紹介します。

2022.10.05

人的資本情報の開示に向けて

人的資本経営への注目が高まってきた背景や、人的資本情報の可視化と開示に向けた取り組みの要点・ステップなどを解説します。

2022.10.05

人的資本経営と情報開示を巡る来し方と行く末 ―ウェルビーイング時代の経営の根幹「人」へのまなざし―

今日の人的資本経営と情報開示について、その背景や各ステークホルダーの指摘を踏まえつつ、今後の人的資本経営の在り方について考察します。

2022.08.02

経営戦略と連動した人材戦略の実現の鍵は人事部の位置付け 人的資本経営に資する人事部になるには

人的資本経営の実現に向け、経営戦略と適合的な人材戦略を策定し、その人材戦略を実行に落とし込んでいく担い手となる人事部の在り方を紹介します。

2022.07.27

人的資本の情報開示の在り方 無難な開示項目より独自性のある情報開示を

人的資本情報の開示が求められる中、企業はどのような姿勢で何を重要視して開示する重要項目を決めていくべきなのか、その方向性と具体的な枠組みを紹介します。

2022.07.15

人的資本経営の実現に向けた日本企業のあるべき姿 人的資本の歴史的変遷から考察する

歴史的変遷、海外との比較やESG、SDGsとの位置づけを通じ、人的資本経営の実現に向けて、日本企業の特性を活かした「あるべき姿」を紹介します。

2022.06.10

人的資本経営の実現に向けて 人材版伊藤レポートを概観する

経済産業省が公表した通称『人材版伊藤レポート』の概要を分かりやすくまとめています。

2022.06.10

人的資本情報やその開示に非上場企業も高い関心 自社の在り方を問い直す好機に

「人的資本情報開示」に関する独自の実態調査の結果を解説します。

2022.6.10

人的資本情報の開示で自社の独自性を見直す好機に 市場は人材や組織の成長力を見ている

自社の独自性を見直す好機に日本企業において人的資本経営は浸透するのか。歴史的背景を振り返りながら、現在の潮流と展望について考察します。

インタビュー・寄稿

早稲田大学 商学学術院 大学院商学研究科 教授 谷口 真美 氏

2022.11.9

地に足のついた“独自の”人的資本経営の模索を

「人材版伊藤レポート2.0」の「5つの共通要素」のひとつに掲げられた「知・経験のD&I」。人的資本経営の「本質」について、ダイバーシティ研究の第一人者である早稲田大学の谷口真美教授に話を聞きました。

早稲田大学
商学学術院 大学院商学研究科 教授
谷口 真美 氏
アステラス製薬株式会社 専務担当役員人事・コンプライアンス担当(CPO・CECO)杉田 勝好 氏

2022.10.19

人的資本経営は人事によるビジネスへの貢献の場
リーダーの発掘・育成の環境を整え企業成長を

人的資本経営を実現するために日本企業の人事が実践すべきことを人事領域のプロフェッショナル人材として、日系・外資系企業を渡り歩いてきたアステラス製薬 人事部門長の杉田勝好氏に伺いました。

アステラス製薬株式会社
専務担当役員人事・コンプライアンス担当(CPO・CECO)
杉田 勝好 氏
山口大学経済学部 教授 内田 恭彦 氏

2022.10.13

人的資本経営は企業特殊性を最大限に生かす事業戦略と人材戦略を

「人的資本経営」を30年以上にわたって研究してきた山口大学経済学部 内田恭彦教授に、競争を戦い抜く日本企業の差別化戦略について話を伺いました。

山口大学
経済学部 教授 内田 恭彦 氏
ボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター&パートナー 竹内 達也 氏

2022.10.06

人事は経営企画、財務、事業企画と共に「持続的な企業の成長ストーリー」を語ろう

人的資本経営の重要な柱「経営戦略と人事戦略の連動」には「四身一体の検討」が必要と語るボストン コンサルティング グループの竹内達也氏に、人的資本経営とその情報開示をどのように捉え取り組むべきか、意見を伺いました

ボストン コンサルティング グループ
マネージング・ディレクター&パートナー
竹内 達也 氏
サイボウズ株式会社 執行役員 人事本部長 法務統制本部長 中根 弓佳 氏

2022.10.05

企業理念やポリシーをいかに開示できるか 型にはめるより伝わりやすさを重視

人的資本経営への関心が高まる以前から、社員の幸せや働きがい、成長を重視したマネジメントを行ってきたサイボウズ。企業理念やポリシーの見える化とその実現のための発信を続けてきたサイボウズ人事本部長の中根弓佳氏に、人的資本の情報開示に関する考えを聞きました。

サイボウズ株式会社
執行役員 人事本部長 法務統制本部長
中根 弓佳 氏
株式会社ポーラ 代表取締役社長 及川 美紀 氏

2022.10.05

企業は人の集合体。ポーラに脈々と伝わる「個を大切にするDNA」でサステナビリティ経営を推進

非財務情報の開示が要請され始めている今、経営者はどのような視点と姿勢で取り組んでいくべきか。「サステナビリティレポート」の発信を始めたポーラ代表取締役社長の及川美紀氏にお話を伺いました。

株式会社ポーラ
代表取締役社長 及川 美紀 氏
アセットマネジメントOne株式会社 運用本部 株式運用グループ 国内株式担当 ファンドマネジャー 浅井 哲行 氏

2022.10.05

「人への投資」が投資判断に影響する
今こそ企業存続への正しい危機感を

加速する人的資本に関する情報開示の動きに対して投資家はどう捉えているのだろうか。アジア有数のESG投資の旗手であるアセットマネジメントOneの国内株式担当ファンドマネジャー浅井哲行氏に伺いました。

アセットマネジメントOne株式会社
運用本部 株式運用グループ
国内株式担当 ファンドマネジャー
浅井 哲行 氏
SOMPOホールディングス株式会社 グループCHRO 執行役専務 原 伸一 氏

2022.09.30

会社と社員のパーパスを重ね合わせ エンゲージメントの向上を通じた人的資本経営の高度化を目指す

人的資本経営の実現に向け、パーパスの浸透やエンゲージメント向上を推し進めているSOMPOホールディングスCHROの原伸一氏に、IR担当経験から投資家視点も踏まえて、人的資本情報の開示にあたって聞きました。

SOMPOホールディングス株式会社
グループCHRO 執行役専務 原 伸一 氏
ジャーナリスト/前Business Insider Japan統括編集長/AERA元編集長 浜田 敬子 氏

2022.09.22

人的資本経営を“看板の掛け替え”で終わらせてはいけない 個人の自由と裁量をどこまで尊重できるかが鍵

人的資本経営の取り組みとその情報開示に関して、企業や投資家とは異なる「第三者」はどう見ているのか。ダイバーシティや働き方などの領域に詳しいジャーナリストの浜田敬子氏に話を聞きました。

ジャーナリスト
前Business Insider Japan統括編集長
AERA元編集長
浜田 敬子 氏
FP&Aアドバイザー・経営管理コンサルタント ストラットコンサルティング株式会社 代表 池側 千絵 氏

2022.09.21

CFO/FP&Aの観点から考える CHROとCFOがCEOを支える経営体制の確立と人材育成の方向性

人的資本経営を考える上で重要性を増しているCHROやCFOについて、米国上場企業の日本子会社でCFO/FP&A (Financial Planning &Analysis)として勤務し、現在は日本企業の支援をされている池側千絵氏に寄稿いただきました。

FP&Aアドバイザー・経営管理コンサルタント
ストラットコンサルティング株式会社 代表
池側 千絵 氏
慶応義塾大学総合政策学部 教授 保田 隆明 氏

2022.08.31

人的資本経営は「収益向上」のため 人事部はダイバーシティ&インクルージョンの推進から

人的資本経営の必要性が高まっている理由や投資家が注目する人的資本経営の観点などについて、慶応義塾大学総合政策学部 保田隆明教授にコーポレートファイナンスの専門家の観点から話を伺いました。

慶応義塾大学
総合政策学部 教授 保田 隆明 氏
KDDI株式会社 執行役員 コーポレート統括本部 人事本部長 白岩 徹 氏

2022.08.29

KDDIの人的資本経営 投資家との対話は学びの宝庫 人事は投資家と積極的に相対しよう

「人財ファースト企業」への変革を掲げ人的資本経営を推進しているKDDIに、人的資本経営や人的資本情報の開示に対する考えについて伺いました。

KDDI株式会社
執行役員 コーポレート統括本部 人事本部長
白岩 徹 氏
株式会社サイバーエージェント 石田 裕子氏

2022.08.09

自社の人材戦略に沿ったストーリーあるデータを開示 人材に惜しみなく投資することで成長するサイバーエージェントの人的資本経営

以前から人的資本経営を行ってきたサイバーエージェントに、人的資本経営推進の背景や人的資本情報の開示ポイントを伺いました。

株式会社サイバーエージェント
専務執行役員 石田 裕子 氏
エール株式会社 篠田 真貴子氏

2022.06.10

対話が社員の心に火をつける 時間という経営資本を対話に割こう

人的資本経営の実現に向けた検討会の委員でもある篠田氏に、人的資本経営の位置づけや導入のポイントを伺いました。

エール株式会社
取締役 篠田 真貴子 氏
双日株式会社 橋本 政和氏、岡田 勝紀氏

2022.06.10

多様な個を尊重し、挑戦を促すことで企業発展につなげたい

『人材版伊藤レポート2.0』において、取り組みが紹介されている双日に、どのような考えで人的資本経営とその情報開示に取り組んでいるのかを聞きました。

双日株式会社
常務執行役員 人事、総務・IT 業務担当本部長
橋本 政和 氏
人事部 部長 岡田 勝紀 氏

公開日:2022/6/10最終更新日:2024/2/27

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