2025年2月10日発刊
ジョブ型人事の道しるべ -キャリア迷子にならないために知っておくべきこと

ジョブ型人事の道しるべ -キャリア迷子にならないために知っておくべきこと

概要

「ジョブ型」人事制度や職務給を導入する企業が増えています。昇進・昇格や給与が、これまでの「ヒト」基準から「仕事」基準に変わると、社員と会社との関係は大きく変化していきます。しかし、ジョブ型については、その実態は一様ではなく誤解も多い状況です。

ビジネスパーソンの大多数を占める「ふつうの会社員」のキャリア形成は、ジョブ型の導入によって決して小さくはない影響を受けるでしょう。そこで本書では、そのような「ふつうの会社員」に焦点を当て、ジョブ型がどう影響を与えるか、どのようにキャリアを構築していけばよいかを、具体的な事例とともに解き明かしていきます。本書を通してジョブ型の実態を理解し、自分のキャリアを考えてみることで、ジョブ型時代のキャリア形成に向けた「道しるべ」が見つかるはずです。

藤井 薫 著
中央公論新社 2025/2/10 発行

INDEX

まえがき

第1章 今どきの「ふつうの会社員」

  • あなたは何歳まで働きたいと思っていますか?

  • 20代男性は55歳でのリタイアを望んでいるが……

  • 今の会社にはそれほどこだわっていない

  • 管理職にはなりたくない

  • もう年功処遇は期待できない

第2章 企業が考えていること

  • 6割以上の企業が「ジョブ型」や「職務給」に前向き

  • 管理職層の処遇の矛盾を放置できない

  • 雇用長期化に対応できる給与制度に

  • 人材獲得競争に負けるわけにはいかない

  • 本当は若手を大胆に登用したい

  • キャリア自律の表と裏

第3章 ジョブ型で変わる管理職層の位置づけと給与

  • 誤解だらけのジョブ型や職務給

  • ジョブ型人事制度・職務給の主要ターゲットは管理職層

  • 「部長より職務給が高い課長」がいてもいい?

  • 職務記述書を作らないジョブ型もある

  • 「なんちゃってジョブ型」企業も多い

  • ジョブ型人事制度導入企業の3つのタイプ

  • 管理職を目指すほうが得か?

第4章 管理職層の専門職(プロフェッショナル職)の実態

  • 「ダブルラダー型」制度

  • 職種としての希少性がカギ

  • 「管理職層=マネジメント職型」制度

  • 「プロフェッショナル職外出し型」制度

  • 「特定職種型」の専門職と「天才型」の専門職

  • 「プロデューサー型」を目指そう!

第5章 総合職(一般社員層)の給与はジョブ型で変わるのか?

  • 「仕事」が変われば職務給は変わるのか?

  • 職種別の給与相場の実態

  • 職種別職務給の導入は進むのか?

  • 特定職種の給与テーブルを切り出す

  • 特定職種の昇格運用を切り出す

  • 一般社員層のジョブ型にどう対応していくか

第6章 ずっと同じ仕事を担当していても昇給するのか?

  • 物価上昇に対応する企業、しない企業

  • シングルレートとレンジレート

  • 累積型と更改型、給与は毎年上がるのか?

  • 昇給額管理と絶対額管理

  • 給与が高いおじさん/おばさんにはなれない

第7章 昇格・降格、人事評価はどうなる?

  • 「ふつうの会社員」はどこまで昇格できる?

  • 若手の管理職登用や役職定年廃止が進む

  • 管理職のポストオフが早くなる

  • 一般社員層でも「降格」が増える?

  • 降格の場合、どうなるか

  • 人事評価の本来的な機能

  • ジョブ型の人事評価、実際のケース

  • 「ふつうの会社員」の昇格・降格、人事評価

第8章 キャリア自律に向けて機会を活かそう

  • ジョブ型人事とキャリア自律

  • ジョブ型企業の異動配置

  • 意に沿わない異動を拒否できる?

  • 悩みが尽きない転勤問題

  • 管理職登用も「手挙げ」

  • 若手人材のローテーション

  • 時には社命異動も悪くない?

第9章 企業が生き残るために為すべきこと

  • ジョブ型は会社と社員の関係性を変える

  • 労働移動は進むのか?

  • スキルベース組織?

  • 給与ポリシーを明らかに!

あとがき

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