いまや転職は、日本人にとって「当たり前の選択肢」になりました。しかし、マスコミからも、教育機関からも、本当に知るべき「転職の本質」が提供されているとはいえません。
そこで本書では、日本における人材開発の第一人者である中原氏が、12,000人もの大規模調査を駆使して、感情や経験則などを排し、真に科学的で、誰にでも活用できる「キャリア行動」の解明をめざしました。数年にわたる研究を経て、その成果が結実したのが、この「転職学」です。
転職とは、「いい会社に入るという『イベント』」ではなく、「離職から転職、そして新たな組織への定着にまで続く『プロセス』」である――。これが本書の主張です。そこで求められるのは、ある会社が自分に合うかどうかという「マッチング思考」ではなく、自分自身も学び、成長していくという「ラーニング思考」です。この「ラーニング思考」で転職を捉えることは、読者の方の人生そのものを、豊かで実りあるものにしてくれます。
転職を考えている社会人はもちろん、これから就職する学生、定年を迎えるシニアまで、立場の違いを超え、これからの労働市場を生きていく上で必読の内容となっています。
中原淳、小林祐児、パーソル総合研究所 著
KADOKAWA 2021/4/1 発行
20代の若者は働くことをどう捉えているのか?仕事選び・転職・感情の観点から探る
「40代からの転職」の難しさ ~「即戦力」規範の功罪~
中途入社者を組織にどうなじませるか ~コロナ禍におけるオープン・オンボーディングの科学~
転職動機の「前向きさ」はどこから生まれるか ~ナラティブ・アプローチというヒント~
転職活動とセルフ・アウェアネス
転職意思決定のジェンダー差 ~転職への「抵抗感」の在り処~
人はどのように会社を辞めるのか ~離職意思のメカニズム~
転職学 令和の時代にわたしたちはどう働くか
マネジメント職の転職成否を左右するポイントを探る
マネジメント職の転職の実態を探る
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