日本人上司に対する不満は外国人上司に比べて約2倍
職場に対する不満ランキング1位は「昇進・昇格が遅い」、2位は「給料が上がらない」
総合人材サービス、パーソルグループのシンクタンク・コンサルティングファームである株式会社パーソル総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渋谷和久)は、「日本で働く外国人材の就業実態・意識調査」の結果を発表いたします。
本調査は、外国人本人の働く意識をデータで明らかにすることで、企業における外国人の活躍や定着に資することを目的に実施しました。パーソル総合研究所による外国人雇用に関する調査は、2019年9月12日発表の「企業」を対象とした調査、19年12月10日発表の「日本人上司」を対象とした調査に続き、今回が3回目となります。
図表1.正社員の外国人の不満ランキング
図表2.外国人が感じている不満の項目数と企業の認識のギャップ
図表3.外国人が感じている不満の割合と、企業が認識している割合のギャップ
図表4.入社前に想定していたイメージよりも悪かったこと
図表5.正社員の外国人の孤独感
図表6.日本人上司と外国人上司のマネジメントの比較
図表7.外国人の最終学歴(大学・修士以上)別にみる日本人上司のマネジメントに対する評価
図表8.正社員の外国人と日本人が仕事選びで重視する項目ランキング
パーソル総合研究所では、外国人雇用に関して「企業」「日本人上司」「外国人本人」を対象とした3つの調査をこれまで実施してきた。明らかになったのは、日本人に最適化されてきたこれまでの日本企業の雇用のあり方、マネジメントの方法では、外国人にフィットしていないということだ。その結果、多くの不満を外国人は抱えるものの、職場にはそれを伝える相手も少なく、孤独感を深めていることが浮き彫りになった。
一方で、現場で働く日本人上司は外国人のマネジメントに関するノウハウの不足に苦しみ、手探り状態の中でマネジメントを行なっている。多くの企業は、外国人に対して「特別なことはしていない」と言うが、現在の外国人を受け入れるフェーズにおいては、それは「放置」に等しい。企業としては、外国人本人はもちろん、受け入れる日本人に対する支援も充実させることが望まれる。
調査名称 | 「日本で働く外国人材の就業実態・意識調査」 |
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調査目的 | 日本で働く外国人材の労働環境の把握、定着を阻害する要因を明らかにする。 |
調査対象 |
【日本で働く外国籍の就業者(正社員/パート・アルバイト)】 ・年齢:18~59歳まで |
調査時期 | 2019年10月16日~2019年11月7日 |
調査方法 | 調査モニターを用いたインターネット定量調査 |
調査実施主体 | 株式会社パーソル総合研究所 |
パーソル総合研究所は、パーソルグループのシンクタンク・コンサルティングファームとして、調査・研究、組織人事コンサルティング、タレントマネジメントシステム提供、社員研修などを行っています。経営・人事の課題解決に資するよう、データに基づいた実証的な提言・ソリューションを提供し、人と組織の成長をサポートしています。
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」をはじめ、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様なサービスを展開しています。また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも取り組んでおり、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、ITイベント情報サイトおよびイベント&コミュニティスペース「TECH PLAY」、オープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」、クラウド型モバイルPOSシステム「POS+ (ポスタス)」などのサービスも展開しています。
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