研修設計基礎コース~インストラクショナルデザインを実践する~

コロナ感染拡大の影響で、対面型研修のオンライン化を皮切りに企業内教育の様相が急変しました。
オンライン化は移動に伴う費用や時間の削減に成果をもたらしました。

ただ、運用に慣れ、オンライン学習が一般化する昨今「情報提供が目的ならともかく、技能や態度、応用力等々の実践力強化を目的とした場合、オンライン開催で質保証できるのか」といった教育効果に対する疑問が叫ばれています。
人材投資として企業内教育が実施されているなら当然の「問い」といえるでしょう。
換言すれば、オンラインのみならず対面型を含む現在の研修コンテンツを見直し、質保証可能な状態に再設計する必要性が高まっています。

本コースは、思いつきや堪でなくインストラクショナルデザイン理論(※)に基づき科学的に研修コンテンツ(対面研修、eLearningなど)を設計、あるいは見直したいというニーズにお応えするために企画いたしました。

(※):「インストラクショナルデザイン」とは、教育理論や学習モデル等々を用いてシステム的なアプローチで、高い学習効果が得られる教育内容を設計するための実践ならびに研究です。

開催概要

日数

2日

開催日

2022年09月06日(火)~07日(水) 終了

開催時間

10:00~18:00 (※昼食&休憩含む)

受講料

99,000円(税抜価格90,000円)

会場

アットビジネスセンター 池袋別館 803号室

定員

20名(4チーム編成)

対象者

企業の人材開発部門や研修会社に所属し、産業人教育に携わる方で、特に、自分自身が開発あるいは改訂する研修コンテンツ(集合研修、eLearningなど)をインストラクショナルデザイン理論を用いて設計したい方が中心的な対象者です。
本研修は、事例演習や小演習をグループで企画デザインする体験学習を中心に進めます。そのため以下に示す2つの能力を備えていることが受講の条件となります。
■3年程度の研修開発あるいは改訂業務経験がある。
■自分の権限で担当研修の開発や改訂活動を行える。

特長

各人が担当する研修(集合研修、eLearningなど)にインストラクショナルデザインを適用し、より効果の高い研修を設計するためのアプローチ方法や活用ポイントを掴む。

1.インストラクショナルデザインの中核となる考え方(ADDIEモデル、完全習得学習、学習課題のタキソノミー)や研修設計プロセス(学習目標、学習成果、前提条件、構造化、系列化)を自分の言葉で説明できるようになる(言語情報)。

2.与えられた事例にインストラクショナルデザインを適用し、精緻な研修概要設計書を他者と共同で作成できるようになる。作成した研修概要設計書の記述内容は「解決課題との妥当性」「方法論の合理性」「方法論の実現性」の3点が担保されている(知的技能)。

学習形態

対面型研修(集合研修)

学習内容

進行概要

<1日目>
事務局オリエンテーション、全体での自己紹介の後、グループに分かれ「学校教育」と「企業内教育」の対比演習を行う。我々が対象とする産業人教育の特徴を再認識する。
その後、勉強会企画事例(シンプルな内容)を題材に、研修設計工程(学習目標の明確化‐学習成果の分類‐前提条件の設定‐構造化‐系列化‐指導方略‐学習時間の積算‐カリキュラム化)を体験しながら理解し、グループの作品として研修概要設計書を作成する。

<2日目>
初日の振り返りと質疑応答後、演習の続きを行い作品(研修概要設計書)を完成させる。各グループの作品発表&相互フィードバックを行い、インストラクショナルデザイン活用のイメージを掴む。
午後は、研修企画事例(ビジネス文脈でリアリティのある内容)を題材に、本セミナーで学んだ内容と自身の業務経験をフル活用して研修概要設計書を作成する。その後、各グループの作品発表と相互フィードバックを行い、更なる実践活用のポイントや教訓を掴む。
最後に、インストラクショナルデザイン活用のメリット&デメリットを検討し、実践での応用力を高める。

カリキュラム

<1日目>
事務局&講師オリエンテーション
 ■学習目標と進め方の説明、その他

学校教育と企業内教育の比較
 ■学校教育と企業内教育の対比
 ■成人学習者の特徴

インストラクショナルデザイン(ID)の基本
 ■勉強会事例演習
  ・IDの定義 ・ADDIEモデルと研修開発の工程 ・学習目標の明確化
  ・学習成果の分類 ・評価と評価方法 ・学習項目の構造化 ・学習項目の系列化
  ・指導方略 ・学習時間の積算 ・カリキュラム作成

初日のまとめ&明日の予告
 ■質疑応答・初日終了
 ■ケース配布と宿題の提示

<2日目>
初日の振り返り
 ■初日の振り返り、質疑応答

インストラクショナルデザイン(ID)の基本(前日からの続き)
 ■カリキュラム作成(続き)
 ■作品発表と相互フィードバック

総合演習(ビジネス文脈事例を題材にした研修設計演習)
 ■研修概要設計書の作成
 ■作品発表と相互フィードバック

インストラクショナルデザイン(ID)活用のメリット&デメリット
 ■ID活用のメリットとデメリット
 ■3人の専門家

まとめ&閉講

備考

講師情報


堤宇一(つつみういち)
NPO法人学習分析学会 副理事長
NPO法人日本語検定委員会 審議委員

熊本大学大学院社会文化科学研究科教授システム学博士課程前期修了。
専門テーマは「教育効果測定」「インストラクショナルデザイン」。
現在、株式会社日立アカデミー(日立グループのCU)にて、研修設計や研修改訂業務に従事する傍ら、産業人教育の品質向上を目指しNPO活動として、講演、セミナー講師、執筆、コンサルティングを行う。

<著書>
「はじめての教育効果測定 教育研修の質を高めるために」編著
 日科技連出版社 2007年
「教育効果測定の実践 企業の実例をひも解く」編著 
 日科技連出版社 2012年
「越境する対話と学び 異質な人・組織・コミュニティをつなぐ」共著 新曜社 2015年
 など

※事前質問がある方は、お申込みフォームの備考欄に記入をお願い致します。

申し込み

日程

受付終了

2022年09月06日(火)~07日(水)

受付終了

オンライン個別相談(30分)

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