「ムダな会議」による企業の損失は年間15億円
長時間労働や労働生産性について議論する際、しばしば指摘されるのが、「会議、打ち合わせの多さ」です。日本企業はいったいどのくらいの時間を会議に費やしているのでしょうか。そしてそれらの会議時間は果たして有益に使われているのでしょうか。ムダにならない会議のあり方を考察し、ムダ会議を防ぐためのポイントをご紹介します。
パーソル総合研究所 × 立教大学・中原淳教授
共同研究 PJT
長時間労働の解消から、その先の<希望>へ
本プロジェクトについて
2017年春、パーソル総合研究所は、立教大学・中原淳教授とともに「希望の残業学」プロジェクトを立ち上げました。
学問的に裏打ちされた数万人規模の調査・ヒアリングなど、定量・定性的な分析から、長時間労働の背後にある要因を多角的に探り、
現実を変えていく打ち手を開発していきます。
※「残業学」はパーソル総合研究所と中原淳にて
共同考案し、商標登録済です。
活動コンセプト
いまこの国では、政府・民間企業ともに労働時間の抑制について多くの議論が生まれています。
その中で本研究を意義あるものにするため、プロジェクトは以下の方針で活動していきます。
本プロジェクトの研究成果は、2018年春以降、フォーラム・書籍・研修プログラムなどを通じて公表し、
日本社会の働き方を変えていくための、より実践的なフィールドに展開していきます。
「希望の残業学」調査レポート
長時間労働や労働生産性について議論する際、しばしば指摘されるのが、「会議、打ち合わせの多さ」です。日本企業はいったいどのくらいの時間を会議に費やしているのでしょうか。そしてそれらの会議時間は果たして有益に使われているのでしょうか。ムダにならない会議のあり方を考察し、ムダ会議を防ぐためのポイントをご紹介します。
「長時間労働をやめよう」という課題には一定の共通認識があるのにも関わらず、なぜ現実は変わっていかないのでしょうか。パーソル総合研究所は立教大学・中原淳氏とともに「職場においてなぜ残業が発生するのか」というメカニズムを探求し調査を重ねてきました。調査データから導かれた発見を整理すると、長時間労働の習慣は、「集中」「感染」「麻痺」「遺伝」という4つの主要メカニズムによって、組織的に「学習」され、世代を超えて「継承」されてきていることがわかりました。
「日本人は根が真面目だから」「日本人はもともと勤勉だから」。残業、長時間労働についての議論をしているとしばしば耳にするのが、こうした日本人元来の特質と今の日本人の仕事の仕方を結びつける意見です。「勤勉さ、愚直さといった日本人の強みを活かし...」などとポジティブな形で言及される場合もあります。はたして、こうしたことは事実なのでしょうか。
労働時間と企業・組織との関係は、これまで労働経済学の分野を中心に研究が蓄積されてきましたが、職場のコミュニケーションや就業意識、ピープル・マネジメントなどのインフォーマルな要素についての科学的エビデンスは十分ではありません。そうした課題意識の中、本PJTは正社員6000人を対象とした独自の定量調査・分析を実施してきました(2017年9月末)。本稿では、そこで得られたデータの中から、残業の実態と業種/職種との関連性についてご紹介します。
残業習慣/長時間労働は、日本の働き方のシンボルとも言える、古くて新しい課題です。これまでも過労死問題、ブラック企業などのトピックで世論が盛り上がるたびに「変えなければならない」と言われ続けてきました。そこで本PJTは科学的なエビデンスをもって地に足の着いた議論を進め、真に有効な働き方の変革を進めるべく、昨年来、大規模で総合的な定量調査を実施してきました。
調査・研究プロジェクト一覧
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