働く10,000人成長実態調査 2017

手法:
個人に対するインターネット調査
調査対象者:
全国男女 15歳~69歳 有職者(派遣・契約社員・自営業含む)
サンプル数・内訳:回収数10,000 性別及び年代は国勢調査に従う
調査時期:
2017年3月

調査背景

近年、構造的な人手不足が深刻になるなか、労働生産性をいかに高めるのか、議論が活発に行われている。その中で大きな焦点となっているのが、働く個人ひとりひとりの「成長」だ。 企業・組織にとっても、就業価値観や働き方が多様になり、それぞれのメンバーに適した成長機会をどのように提供していくのか、より深刻に問われている。
そこで2017年、パーソル総合研究所は、人々がどのように働き、成長をどう捉え、成長をどのように実感しているかをテーマとした大規模な定点調査をスタートさせた。あらゆる雇用形態・業職種を対象とした1万人にアンケート調査を行い、働き方の実態と意識、そして成長についてのイメージを確認しながら、「働くことを通じた成長」の全貌について今後、
経年で明らかにしていく。

働くことを通じた成長

3つの観点から人々の意識・志向を調査 どのような成長のイメージをもっているか 成長したいと考えているか 成長を実感しているか
1 イメージ

どのような成長イメージをもっているか?

働くことを通じた成長イメージの内容について、全30項目の回答をもとに、
因子分析によって以下の「8つの成長イメージ」を抽出した。

  • 視野の拡大

    視野の拡大

  • 効率性の向上

    効率性の向上

  • 専門性の向上

    専門性の向上

  • 報酬の向上

    報酬の向上

  • より高い成績・評価を得ること

    より高い成績・
    評価を得ること

  • ワーク・ライフ・バランスの充実

    ワーク・ライフ・
    バランスの充実

  • キャリアの明確化

    キャリアの明確化

  • コミュニケーション力の向上

    コミュニケーション
    力の向上

成長イメージの全体割合は?

報酬の向上 専門性の向上 効率性の向上 より高い成績・ 評価を得ること 視野の拡大 コミュニケーション力の向上 ワーク・ライフ・バランスの充実 キャリアの明確化

成長イメージへの回答をもとに指数化したところ、全体で「報酬の向上」イメージが最も高く、働く人々の成長イメージの基礎となっている様子がうかがえる。2位以下はなだらかで、「専門性の向上」「効率性の向上」が続いた。

2 志向

成長したいと考えているか?

働くことを通じた成長の重要性についての回答から、以下に「重要」だと
感じている人の割合を示す。

働くことを通じた成長を
重要だと感じている人の割合は?

78.2%

男女別にみる成長を
重要だと感じている割合は?

男性 75.8%
女性 81.3%

年代別にみる成長を
重要だと感じている人の割合は?

10代(141人) 20代(1,613人) 30代(2,317人) 40代(2,264人) 50代(2,140人) 60代(1,525人)

全体で8割近くの人が働くことを通じた成長を「重要」だと考えている。また、年齢を重ねてもそうした成長への志向性が大きく落ちないことが特徴的で、高齢者でも成長への志向性が失われていないことがわかる。

3 実感

成長を実感しているか

過去1年間を通じて働くことを通じた成長の実感についての回答から、以下に
「実感」できている人の割合を示す。

働くことを通じた成長を
実感できている人の割合は?

49.4%

男女別にみる成長を
実感できている人の割合は?

男性 47.6%
女性 51.7%

年代別にみる成長を
実感できている人の割合は?

10代(141人) 20代(1,613人) 30代(2,317人) 40代(2,264人) 50代(2,140人) 60代(1,525人)

成長を「実感」している人の割合は、約5割程度。上述の「重要」だと思っている人と比較すると、志向と実感の間に大きなギャップがあることがわかる。また、実感している割合は高齢になるほど顕著に下がっていく。

経年データ・年度別データ

経年データ

働き方の実態と意識、成長について聞いた
働く10,000人の就業・成長定点調査
(調査開始2017年~)

その年の社会影響が色濃く表れたもの、ある視点で一部を切り取って詳細に分析したものまで、さまざまな角度から、人々の「働くことを通じた成長」の実態や変化についてご紹介しています。

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