2020年から継続して実施しているテレワークに関する定量調査の11回目となる「テレワークに関する調査(2026)」(2026年7月実施)の結果を発表します。
コロナ禍を契機に急速に普及したテレワークは、働き方の選択肢として広く浸透する一方、近年では出社を重視する企業の動きも注目されています。本調査でも、テレワーク実施率は21.4%と前年から微減し、2022年以降は緩やかな減少傾向が続いています。また、「原則出社」の指示は24.6%と2年連続で増加し、今回は大手企業を含むすべての企業規模で前年から増加しました。
一方、テレワーク実施者の継続希望は81.6%と、引き続き8割を超える高水準です。企業側で「原則出社」の動きが広がる中でも、働き手のテレワークへのニーズは依然として高いことが確認されました。
主なトピックス
- テレワーク実施率は21.4%、2022年以降は緩やかな減少傾向
- テレワーク頻度も2年連続で微減、前年から「減った」は32.7%
- テレワーク実施率、すべての企業規模で前年から減少
- 「原則出社」は2年連続増、2026年はすべての企業規模で増加
- 業種別では情報通信業が55.7%で最高、「教育、学習支援業」は2年間で8ポイント以上低下
- 地域別では関東が29.9%で最高、東京都は35.5%
- 職種別では「コンサルタント」「IT系技術職」「経営企画」が上位、職種によって定着・減少傾向に差
- テレワーク非実施理由、「制度が整備されていない」が継続的に上昇
- テレワーク継続希望は81.6%、2020年後半以降8割前後の高水準
- テレワークの困りごとは「運動不足」が最多、不安感は改善傾向見られず
主なトピックス(詳細)
- テレワーク実施率は21.4%、2022年以降は緩やかな減少傾向
2026年7月のテレワーク実施率は21.4%で、前年同期比でマイナス1.1ポイントの微減。2022年以降、全体的なテレワーク実施率は穏やかな減少傾向が見られる。
- テレワーク頻度も3年連続で微減、前年から「減った」は32.7%
テレワーカーのテレワーク頻度を聴取した。1週間に1日未満が29.8%、1週間に1日程度が19.0%。
2年間で頻度も微減傾向が続いている。2025年からの変化を直接尋ねた質問では、「減った」が32.7%。
- テレワーク実施率、すべての企業規模で前年から減少
企業規模別に推移を見ると、2026年はテレワーク実施率が全体的に微減した。大企業と中小企業の差は全体的に縮小してきている。
- 「原則出社」は2年連続増、2026年はすべての企業規模で増加
ここ2年間、全体的に「原則出社の指示」の微増トレンドが続いている。企業規模別に見ても、すべての企業規模で増加している。
- 業種別では情報通信業が55.7%で最高、「教育、学習支援業」は2年間で10ポイント以上低下
業種別にテレワーク実施率を見ると、情報通信業が変わらず55.7%で最上位。「教育、学習支援業」でここ2年間で8.6ポイント低下。「原則出社」の指示が多い業種は、 「教育、学習支援業」「電気・ガス・熱供給・水道業」「金融業・保険業」など。
- 地域別では関東が29.9%で最高、東京都は35.5%
- 職種別では「コンサルタント」「IT系技術職」「経営企画」が上位、職種によって定着・減少傾向に差
職種別に見ると、「IT系技術職」「コンサルタント」「経営企画」が上位3職種。1年前と比較すると、「コンサルタント」「教育関連」「商品開発・研究」などのテレワーク実施率が5ポイント以上減少した。
ここ3年間の職種別の動きを見ると、「営業職(法人向け営業)」「営業事務・アシスタント職」「顧客サービス・サポート」などの職種は、テレワークが定着傾向。一方で、「コンサルタント」「広報・宣伝・編集」「営業推進・営業企画」などでは、減少傾向がみられる。
- テレワーク非実施理由、「制度が整備されていない」が継続的に上昇
テレワークを実施していない理由を聴取した。経年変化を見ると、「テレワーク制度が整備されていない」が継続的に上昇し、「テレワークで行える業務ではない」は継続的に減少が続いている。
- テレワーク継続希望は81.6%、2020年後半以降8割前後の高水準
テレワーク実施者に、今後のテレワーク希望を聴取した。「続けたい」計で81.6%。2020年後半以降、高止まりの状態が続いている。
- テレワークの困りごとは「運動不足」が最多、不安感は改善傾向見られず
テレワークでの困りごと・不安感は以下。困りごとは、「運動不足を感じる」が最上位。前年と比べ全体的に定着傾向。不安感も全体的に減少している様子は見られず、職場のテレワーク課題が解決の方向に向かっていない傾向が見られる。
調査結果からの提言
パーソル総合研究所では、新型コロナウイルスの感染拡大以降、テレワーク実施率の推移を継続的に測定してきた。最新の調査結果からは、この5年間で緩やかな縮小局面に入りつつあることが確認できた。大手企業ほど実施率も頻度も微減傾向であり、結果として、企業規模間の格差は小さくなってきている。
また、企業規模を問わず、「原則出社の指示」がここ2年増加してきていることも見逃せない。管理職のマネジメント負荷やコミュニケーション上の課題が変わっていないことへの対応として、出社が明示的に選択されていると見ていいだろう。一方で、職種による定着・縮小の傾向の差は浮き彫りになってきており、適用範囲の選別が進んでいる傾向も同時に見られる。
一方で、働き手の「今後もテレワークを継続したい」という意向は相変わらず下がる気配は見られず、今後のテレワークは、全社的な働き方改革施策というよりも、人材確保のニーズに合わせた、他社との差別化要因としての意味合いを強めていくだろう。
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本調査を引用いただく際は、出所として「パーソル総合研究所」と記載してください。
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構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。
調査概要
| 調査名称 | パーソル総合研究所 「テレワークに関する調査(2026年)」 |
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| 調査内容 | – テレワークの実態や意識の変遷を定量的に把握する。 – 業種や職種、地域別といった属性別の違いを明らかにする。 |
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| 調査対象 | [テレワーク実態について] 全国の就業者 20~59歳男女、勤務先従業員人数10人以上 正規雇用 n=26,014 非正規雇用 n=4,028 公務員・団体職員 n=572 合計 n=30,614
※過去データと比較するため、主に正規雇用の従業員の数値を用いて分析。 ※正社員の調査結果の数値は国勢調査の正規の社員性年代別の構成比、過去調査の職種分布に合わせてウェイトバック処理。 ※グラフ中のサンプル数はウェイトバック処理後のサンプル数。四捨五入処理の関係で、合計数値が異なる場合がある。
[テレワーク時の意識について] テレワーク実施者(正社員)=1,000 |
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| 調査手法 | 調査会社モニターを用いたインターネット定量調査 |
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| 調査時期 | 2026年 7月10日 – 7月13日 |
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| 実施主体 | 株式会社パーソル総合研究所 |
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株式会社パーソル総合研究所 について
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