調査レポート

はたらく人のウェルビーイング実態調査2025

公開日: 更新日:

引用について
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(記載例)パーソル総合研究所 「調査名称」

調査概要

調査名称

パーソル総合研究所「はたらく人のウェルビーイング実態調査 2025」

調査内容
  • 就業者の“職業生活ウェルビーイング”の認識と実態を経年比較する
  • 就業者の多様な“職業生活ウェルビーイング”の要因を確認し、継続的に維持・向上を図るポイントを明示する
調査対象

【スクリーニング調査対象者】
全国 12,176名
うち、学生(中学生を除く 15~25歳男女/就業の有無は問わない)1,041名

【本調査対象者】
全国の就業者 計5,000名

  • 20~69歳男女
  • 企業・団体の代表者を除く
  • 「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)年平均の就業者人口の性・年齢階級別構成比にもとづいて割付
    ※ライスケール1問正答者、回答の早い上位5%の回答者を除外
調査方法

調査会社モニターを用いたインターネット定量調査

調査時期

2025年 5月29日 – 6月3日

実施主体

株式会社パーソル総合研究所

  • 報告書内の構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合がある
  • 図中の括弧内の数値は、分析対象人数を表す

調査報告書 全文

調査概要

  • 調査名称、方法、調査期間、調査主体など

調査サマリ・提言

  • 調査サマリ
  • 提言

ウェルビーイング認知度

  • ウェルビーイングの認知度(経年比較)
  • 仕事における“ウェルビーイング”のイメージ
  • ウェルビーイングとエンゲージメントのイメージ比較 ほか

職業生活ウェルビーイングの実態

  • 本調査における「職業生活ウェルビーイング」とは
  • はたらく幸せ/不幸せの経年比較(2020年~2025年)
  • はたらく人の幸せ/不幸せ実感スコアの経年比較 ほか

就業者(親)のウェルビーイングと子どもの就労イメージ

  • 親のはたらく姿を子ども達はどのように見ているのか?
  • 学生が抱く「はたらく事」のイメージ
  • 親のはたらく姿と子どものはたらくイメージの関係

ウェルビーイング・クラフティング

  • はたらく事を通じた幸福感を大事にする人の割合
  • ウェルビーイングの実感と追求姿勢の関係
  • ウェルビーイング・クラフティングの循環モデル(SEM) ほか

フォーカシング・イリュージョン

  • フォーカシング・イリュージョンとは何か
  • 重要視されるウェルビーイング因子 【順位】
  • リフレッシュ因子重視層に見られる視野の偏り ほか

ウェルビーイング・トランジション

  • はたらく幸せの要因が変化するきっかけ
  • 若年層がリフレッシュ、オーバーワーク重視になるきっかけ
  • 若年層が自己成長、他者貢献を幸せと感じるきっかけ ほか

Appendix.

  • サンプル属性
  • 使用尺度

ウェルビーイングの認知度

「ウェルビーイング」の意味を知っている割合は27.1%

「ウェルビーイング」という用語の認知度を就業者に確認したところ、27.1%が「意味を知っている」と回答した。2023年同時期に実施した調査での認知度(15.9%)と比較して、11.2pt増加している。また、「聞いたことがない」割合も48.1%と半数を下回る。

用語の認知度について近似する概念と比較したところ、先行して普及している「エンゲージメント」の認知度(24.6%)を上回っており、一定程度ビジネスパーソンの間で定着しつつある傾向がうかがえる。

図表1.テレワーク実施率の推移ウェルビーイングの認知度(経年比較)と関連用語との比較[全国、正社員ベース]

テレワーク実施率の推移ウェルビーイングの認知度(経年比較)と関連用語との比較[全国、正社員ベース]

職業生活ウェルビーイングの実態

ここからは「ウェルビーイング」の中でも「職業生活ウェルビーイング」に焦点を当てた調査結果を紹介する。

職業生活ウェルビーイングとは

自分の仕事に満足し、はたらく事を通じて、社会とのつながりや貢献喜びや楽しみを感じることが多く、怒りや悲しみといった嫌な感情をあまり感じずにいる状態。また、そのような仕事や働き方を自分で決めることができている状態。

なお、職業生活ウェルビーイングについては、幸福感と不幸感とを弁別し、「はたらく幸せ実感」「はたらく不幸せ実感」の2つの評価指標を用いて計測した。また、2つの評価指標の説明変数(要因)として、「はたらく人の幸せ/不幸せの7因子」尺度を用いた。職業生活ウェルビーイングはこの7つの因子の状態を良好に保つことによって高めることができる。 

幸福感と不幸感の弁別:主観的幸福感(subjective well-being : SWB)の計測に際しては、肯定・否定の感情状態を一つの双極連続体(とても幸せ―とても不幸)にまとめず、ポジティブとネガティブを別々に測ることを推奨する。(OECD.OECD Guidelines on Measuring Subjective Well‑being (2025 Update),p.20,2025年10月3日)

図表2.職業生活ウェルビーイングへの影響因子

職業生活ウェルビーイングへの影響因子

井上 亮太郎・金本 麻里・保井 俊之・前野 隆司(2022).職業生活における主観的幸福感因子尺度/不幸感因子尺度の開発 エモーション・スタディーズ,8, 91‒104.

「はたらく人の幸せの7因子(はたらく幸せ7因子)/はたらく人の不幸せの7因子(はたらく不幸せ7因子)」と尺度は無償公開しています。https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/well-being/

「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」では、無償で診断ができます。https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/well-being-survey/

はたらく上での主観的な幸福感はやや低下

職業生活ウェルビーイングの実態について、「はたらく幸せ実感」「はたらく不幸せ実感」を経年で見ると、2025年(6月時点)は、2020年(2月)と比較して「(はたらく事を通じて)幸せを感じている人」の割合が3.1pt低下し40.8%、かつ、「幸せを感じていない人」の割合が7.9pt増加し31.7%だった。また、「(はたらく事を通じて)不幸せを感じている」人の割合は2020年と比較すると2.3pt増加し22.5%だった。これらの事から、はたらく事を通じた主観的な幸福感/不幸感は、やや悪化傾向にあることがうかがわれる。

図表3.はたらく幸せ/不幸せの経年比較(2020年~2025年)

はたらく幸せ/不幸せの経年比較(2020年~2025年)

次世代の労働観に影響を与え得るはたらく姿

はたらく事を通じた主観的な幸福感/不幸感の悪化傾向はどのような影響をもたらすのだろうか。そこで、親(就業者)のはたらく姿に対する子ども(学生)の印象と、学生のはたらくイメージ(ポジティブ/ネガティブ項目)との関連を分析した。結果、親のはたらく姿が「幸せそうに見える」学生ほど、はたらく事に対してポジティブなイメージを持っており、「幸せそうに見えない」学生ほどネガティブなイメージを持っていた。

本分析は相関であり因果関係ではないものの、中でもはたらく事が「楽しい」イメージでは、35.2ptの差が生じており、家庭内での親のはたらく姿の印象が、子どもの労働観やキャリア観の形成に影響を与え得ることが示唆される。

図表4.親のはたらく姿とはたらく事のイメージとの関係

親のはたらく姿とはたらく事のイメージとの関係

職業生活ウェルビーイングを左右する要因

ウェルビーイング・クラフティング (より良い状態を自分でつくる)

では、次世代の労働観やキャリア観の形成に影響を与え得る就業者の職業生活ウェルビーイングを高めるにはどうすればいいのか。

本調査では、ウェルビーイングを大事にしている就業者ほど、自分のウェルビーイングの要因(どのようなことに幸せ/不幸せを感じるのか)を理解しており、日頃の職業生活において意識的に工夫をしていることが分かった(報告書32ページ参照)。そこで、ウェルビーイングであることを求め能動的に行動することを「ウェルビーイング・クラフティング」と称することとし、職業生活におけるウェルビーイング・クラフティングを促進するメカニズムを検証した。

結果、はたらく幸せ実感の高い人ほど、ウェルビーイングを追求し、工夫している傾向が確認された。本分析は因果を断定するものではないが、幸せを感じず、不幸せを感じている社員は「あきらめ」や「無関心」に陥るリスクがあり、能動的な変革行動が期待しにくい。

図表5.はたらく幸せ/不幸せ実感とウェルビーイング追求姿勢の関係

はたらく幸せ/不幸せ実感とウェルビーイング追求姿勢の関係

職業生活におけるウェルビーイング・クラフティングを促進するメカニズムを検証した結果、図表6のような循環構造が確認された。

直近の①「はたらく幸せ実感」を起点として、②「はたらく幸せを重視する価値観」が醸成され、③「自分のはたらく幸せの理解」が深まる。価値観醸成、幸せの源泉の理解が深まることで④「幸せにはたらくための工夫(クラフティング)」が促進され、その結果更なる①「はたらく幸せ実感」が獲得される。

すなわち、持続的な職業生活ウェルビーイングの実現には、「ウェルビーイングが大事だ」と理念を説くだけでは不十分で、日常の仕事の中で実際にはたらく幸せを得られる体験機会を設計・実装することが重要となる。

図表6.職業生活におけるウェルビーイング・クラフティングの循環モデル

職業生活におけるウェルビーイング・クラフティングの循環モデル

フォーカシング・イリュージョン(注目する要因の影響力を過大評価する)

職業生活においてより良い状態を自ら作り出すためには、自分のウェルビーイングにとって影響度が高い要素を理解し、求めて工夫することが肝要だ。しかし、自分のウェルビーイングの源泉(要因)を適切に理解できている人は多くはない。

職業生活ウェルビーイングの主要因となる「はたらく幸せ/不幸せの7因子」の重視度を見た。分析の結果、「リフレッシュ因子」を最も重要視する(1位に挙げる)人が26.8%と多かった。 

リフレッシュ因子を1位に挙げた就業者は、次点で「オーバーワーク因子(過重負荷の回避)」を重視しており、それ以外の因子は相対的にあまり重視していなかった。特に、はたらく幸せ実感との相関が強い「他者貢献因子」や「自己成長因子」は、過小評価される傾向がある。このように、自分が注目する要因が持つ影響力を実際以上に重要視してしまう傾向を「フォーカシング・イリュージョン(焦点化幻想)」という。上記の結果から、「はたらく幸せ/不幸せの7因子」の重視度においても、フォーカシング・イリュージョンの可能性が示唆されたといえよう。

フォーカシング・イリュージョンの詳細は報告書36ページ参照

リフレッシュ因子はウェルビーイングのために重要ではあるが、仕事に追い立てられないよう段取りをし、他者貢献因子や自己成長因子など他の因子にも目を向けることも大事にしたい。

図表7.リフレッシュ因子重視層に見られる視野の偏り

リフレッシュ因子重視層に見られる視野の偏り

ウェルビーイング・トランジション(ウェルビーイングの要因は変化する)

自分のウェルビーイングの源泉(要因)を理解したとしても、その要因が変化することも考えられる。そこで、就業者に対し、これまでの職業生活において幸せに感じる事柄(要因)が大きく変わったことがあるかを聞いた。その結果、就業者の24.4%がはたらく幸せ/不幸せの要因が「大きく変わった」と回答。男女の性差はほぼなく、変化の自覚は30代以上で増加する傾向が見られた。

図表8.職業ウェルビーイングの要因が変化した経験の有無

職業ウェルビーイングの要因が変化した経験の有無

変化のきっかけは、「体調悪化・病気」「転職・独立」「ハラスメントなどによるストレス」「結婚・出産・育児」「仕事上の失敗・行き詰まり」などの人生上の出来事が上位にあがった。もっとも多かったのは「年齢・経験を重ねることで自然と変わった」(31.2%)であったが、これは、特定の体験に限らず、様々な体験の蓄積が複合的に影響しているものと考えられる。

自覚の有無にかかわらず、ライフステージ(加齢)/職業経験の蓄積に伴いウェルビーイングの源泉(要因)には個人差があり、かつ、時と共にトランジション(変移)することを示唆している。

図表9.はたらく幸せの要因が変化するきっかけ

はたらく幸せの要因が変化するきっかけ

さらに、どの年齢で何が変わったかを、はたらく幸せ/不幸せの7因子の観点で聞いた。その結果、20代・30代で「リフレッシュ因子(回復・休息)」、「オーバーワーク因子(過重労働負荷)」や「評価不満因子(報われなさ)」をあげる割合が多かった。「リフレッシュ因子」と「オーバーワーク因子」は、年齢とともに低減する。一方、「評価不満因子」は40代以降も高止まり、世代を超えた課題だといえる。

図表10.はたらく幸せ/不幸せの要因の変化(年代別)

はたらく幸せ/不幸せの要因の変化(年代別)

分析コメント]就業者の職業生活ウェルビーイング向上に向けて

今回の調査では、就業者が職業生活をより良い状態で過ごすための3つのポイントが確認された。

1.はたらく親のウェルビーイングは、次世代の労働観形成に影響を与え得る

今日の学生が抱く「はたらく事」のイメージには、「自由になるお金を得る」「趣味や欲しいものを買う」「生活のかて」といった経済的側面が最も多くあがった。また、「夢や目標実現」「社会貢献」「成長」といった前向きなイメージも上位にあがるが、「世間体のため」「忙しい」「人間関係が大変」といった消極的なイメージもまた半数程度が抱いていた。

労働観とは、これまでの経験と学習の結果であって、その影響要因は多様である。本調査では、はたらく親の姿が子どもの労働観に影響を与え得ることが示唆された。

2.自分のウェルビーイングの源泉を理解し追求する姿勢は大事だが、過大評価に注意

職業生活においてより良い状態を自ら作り出す姿勢は大事にしたい。そのためにも、自分のウェルビーイングにとって影響度が高い要素を理解し、求めて工夫することが肝要だ。しかし、自分のウェルビーイングのために今、何を大事にすべきかを適切に理解できている人は多くはない。

本調査では、仕事を離れてリフレッシュする事が最重要だと考える人の割合が多かったが、フォーカシング・イリュージョン(焦点化幻想)として実際よりも過大評価している可能性が示唆された。リフレッシュすることを疎かにしてはいけないが、それだけでは得難い喜びや楽しみもある。まずは、当人が仕事を通じて自身の成長や役割を自覚する喜び、他者に貢献することで得られる喜びなど、実体験を通じて味わうことが重要だ。

3.ウェルビーイングの源泉には個人差があり、かつ、時と共に変移する

一人ひとりのウェルビーイングの源泉(主要因)は異なり、人生におけるインパクトの大きい出来事の発生やライフステージ、また明確な特定事象の自覚がなくとも加齢や経験の蓄積により変化し得る。この背景には、慣れや飽和といった快楽適応、人生の目的・目標変更に伴う物事への意味づけの変化などが考えられる。そのため、現在の自分が置かれている状態と追求すべきウェルビーイングの主要因については、定期的に振り返ることが有効だ。


《ウェルビーイング入門》
10の質問から解き明かす「働く人のウェルビーイング」

上記で紹介した「はたらく人のウェルビーイング実態調査2025」の調査結果をはじめ、これまで蓄積してきたウェルビーイングに関するパーソル総合研究所の調査結果と、学術的知見を基に、現場において散見される10の疑問に答える形で、基本的な考え方と実務適用の視点を整理しました。

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※本調査を引用いただく際は出所を明示してください。
出所の記載例:パーソル総合研究所「はたらく人のウェルビーイング実態調査 2025」

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調査概要

  • 調査名称、方法、調査期間、調査主体など

調査サマリ・提言

  • 調査サマリ
  • 提言

ウェルビーイング認知度

  • ウェルビーイングの認知度(経年比較)
  • 仕事における“ウェルビーイング”のイメージ
  • ウェルビーイングとエンゲージメントのイメージ比較 ほか

職業生活ウェルビーイングの実態

  • 本調査における「職業生活ウェルビーイング」とは
  • はたらく幸せ/不幸せの経年比較(2020年~2025年)
  • はたらく人の幸せ/不幸せ実感スコアの経年比較 ほか

就業者(親)のウェルビーイングと子どもの就労イメージ

  • 親のはたらく姿を子ども達はどのように見ているのか?
  • 学生が抱く「はたらく事」のイメージ
  • 親のはたらく姿と子どものはたらくイメージの関係

ウェルビーイング・クラフティング

  • はたらく事を通じた幸福感を大事にする人の割合
  • ウェルビーイングの実感と追求姿勢の関係
  • ウェルビーイング・クラフティングの循環モデル(SEM) ほか

フォーカシング・イリュージョン

  • フォーカシング・イリュージョンとは何か
  • 重要視されるウェルビーイング因子 【順位】
  • リフレッシュ因子重視層に見られる視野の偏り ほか

ウェルビーイング・トランジション

  • はたらく幸せの要因が変化するきっかけ
  • 若年層がリフレッシュ、オーバーワーク重視になるきっかけ
  • 若年層が自己成長、他者貢献を幸せと感じるきっかけ ほか

Appendix.

  • サンプル属性
  • 使用尺度
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