~「楽しい」気持ちが約6割増加、職場での笑顔の頻度が高まるほど「前向きな気持ちで仕事に取り組める」傾向に~
総合人材サービスのパーソルホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:和田 孝雄、以下パーソルホールディングス)と、パーソルグループのシンクタンク・コンサルティングファームの株式会社パーソル総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:渋谷 和久、以下 パーソル総合研究所)は、2020年10月より笑顔に応じて寄付を実施する「Work, and Smile for Donation」の実証実験を行い、その調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。
本取り組みは、笑顔計測機を設置し、計測をきっかけに社員の笑顔を増やしメンタルヘルスの向上を目指すほか、笑顔とはたらく人の幸福度や社内コミュニケーションに関する調査を実施することで、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現への示唆を得ることを目的に実施いたしました。なお、実証実験中に計測した笑顔を公益社団法人日本ユネスコ協会連盟へ寄付いたしました。
ワークプレイスにカメラのついた笑顔計測機を設置し、顔画像による解析により平均笑顔度や瞬間最高笑顔度を計測。目や口の動きなどの情報をもとに通過者の「笑顔レベル」を大・中・小の3段階に分類し(※2)、それに応じたインタラクションコンテンツを表示することで利用者が楽しめる仕様となっています。また、その結果得られた笑顔の数に応じて、パーソルが達成に貢献する5つのSDGsに関連した団体などに対して、笑顔一回につき10円相当の寄付を実施し、「はたらいて、笑おう。」を社会のチカラに変える取り組みです。
① 笑顔計測後の感情変化
笑顔計測後、「楽しい」気持ちが高まった人は約6割と、笑顔寄付がポジティブな感情を喚起。計測頻度が高いほど、「生き生きする」「前向きな気持ちで仕事に取り組めた」といった変化を実感していた。
図1.笑顔計測後の主な感情変化
② 笑顔計測頻度が多い人の特徴
笑顔計測機設置前にはたらくことを通じた幸せ実感やワクワク感が強く、ポジティブな感情状態で仕事に取り組んでいた人ほど、笑顔を寄付している傾向が確認できた。
図2.仕事におけるポジティブな感情状態が笑顔寄付に与える影響
(※1)2020年10月12日「パーソルグループ、はたらく笑顔が寄付につながる新しい取り組み『Work, and Smile for Donation』開始」
https://www.persol-group.co.jp/news/20201012_6619/
(※2)本取り組みは、クウジット株式会社が提供するIoH(Internet of Happiness)プラットフォーム、およびSmile Magicソリューション、ソニー株式会社が開発した顔画像認識技術を利用しています。なお、画像データは保存されず、測定の基準となるデータおよび結果のみが保存されます。
笑顔には、本人のポジティブ感情を高めるのみならず、周りへの好影響も期待されます。また、寄付という利他的行為とポジティブ感情との関係も報告されています。しかし、私たちは、その日の体調や仕事上の状況によってさまざまな感情状態でオフィスに出社し、仕事をしています。そこで、本実験は、笑顔を強いることなく、笑顔を作りたいと思う人に笑顔を作る機会を提供し、笑顔とポジティブ感情、寄付行為の関係について検証を行いました。結果、「笑顔を寄付するとポジティブな感情が高まる」こと、「ポジティブな感情状態で仕事に取り組んでいる人は笑顔寄付を行いやすい」ことが確認できました。笑顔の寄付活動には、ポジティブな感情を喚起し、さらなる笑顔寄付につなげるという「笑顔の連鎖」が期待できると考えられます。
図3.はたらく場面における「笑顔」の好ましい連鎖
図4.笑顔寄付を通じた社会貢献実感
※本調査を引用いただく際は、出所として「パーソル総合研究所」と明記してください。
※調査結果の詳細については、下記URLをご覧ください。
URL:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/research/assets/workandsmilefordonation.pdf
調査名称 | パーソル総合研究所 「Work, and Smile for Donation アンケート調査」 |
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調査内容 | [事前調査]参加者の仕事や組織に対する心的状態 [事後調査]参加者の仕事や組織に対する心的状態/参加者のシステムへの評価や感想 |
調査手法 | Webアンケート調査 |
調査時期 | [南青山オフィス] 事前:2020年9月25日~10月1日、事後:2020年11月12日~24日 [パーソルテンプスタッフ丸の内オフィス] 事前:2021年2月2日~15日、事後:2021年5月11日~22日 [パーソルテンプスタッフ新宿マインズオフィス] 事前:2021年4月20日~5月6日、事後: 2021年7月16日~30日 |
調査対象者 | [事前調査]合計570名 南青山オフィス勤務者 283名 パーソルテンプスタッフ丸の内オフィス勤務者 185名 パーソルテンプスタッフ新宿マインズオフィス勤務者102名 [事後調査] 合計 424名 (うち、笑顔計測機利用者 218名) 南青山オフィス 勤務者 213名(同上 113名) パーソルテンプスタッフ丸の内オフィス勤務者 149名(同上 64名) パーソルテンプスタッフ新宿マインズオフィス勤務者62名(同上 41名) ※事前-事後調査をまたいだ分析には、事前・事後の間に仕事・生活上で「大きな変化のなかった」方のみを使用 |
実施主体 | 株式会社パーソル総合研究所、クウジット株式会社(計測協力) |
本取り組みで計測した笑顔の数16,447回分を164,470円(1回=10円)として、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟へ寄付いたしました。寄付金は、開発途上国の子供と読み書きのできない大人に学ぶ機会をつくるための支援活動などに役立てられます。
【詳細:担当者インタビューはこちらよりご覧いただけます】
https://touch.persol-group.co.jp/20211111_10048/
※公益社団法人日本ユネスコ協会連盟について:世界に先駆けて仙台で始められた民間ユネスコ活動を続ける全国約300のユネスコ協会等の連合体的組織。UNESCO憲章の精神に則り、「世界の平和と人類の福祉」の実現を目的に、国民的ユネスコ活動を推進するNGO。https://www.unesco.or.jp/
パーソルグループは、多様な価値観を持った一人ひとりのはたらき方・生き方を応援し、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を実現するため、外部団体とも連携した調査や研究を通じて新たな示唆・価値を創造し、企業活動を通じて社会に訴求していくさまざまな取り組みを行っています。
・「はたらいて、笑おう。」グローバル調査(「はたらいて、笑おう。」測定指標の策定、調査、研究)
https://www.persol-group.co.jp/sustainability/well-being/worlddata/
・「はたらく人の幸福学プロジェクト」(これからの幸せなはたらき方を探求する共同研究プロジェクト)
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/research/activity/spe/well-being/
1973年の創業以来、人材派遣、人材紹介、アウトソーシング、再就職支援など総合人材サービスを展開。2008年10月に共同持株会社テンプホールディングス株式会社を設立。2017年7月よりパーソルホールディングス株式会社へ社名を変更。 東京証券取引所市場第1部上場(証券コード:2181)。2021年3月期売上高9,507億円。
パーソル総合研究所は、パーソルグループのシンクタンク・コンサルティングファームとして、調査・研究、組織人事コンサルティング、タレントマネジメントシステム提供、人材開発・教育支援などを行っています。経営・人事の課題解決に資するよう、データに基づいた実証的な提言・ソリューションを提供し、人と組織の成長をサポートしています。
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開しています。グループの経営理念・サステナビリティ方針に沿って事業活動を推進することで、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献していきます。また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも積極的に取り組み、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX組織構築支援を行う「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。
パーソルホールディングス株式会社 グループコミュニケーション本部 広報室
TEL:03-6385-6829 FAX:03-6385-6107 MAIL:pr@persol.co.jp