就業時のマスク着用率は約8割。着用理由は「自己判断」が55.7%
株式会社パーソル総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:萱野博行)は、ポストコロナにおけるテレワークの実態とマスク着用をめぐる意識について定量的に把握することを目的に2023年7月13日~18日に3万人規模の調査を実施し、結果を取りまとめたのでお知らせいたします。
本年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行し、企業活動や社会がコロナ前の日常風景に戻りつつあるなか、多くの企業が模索している出社と在宅との最適なバランスやマスク着用をめぐる意識などについて明らかにします。また、テレワークやスマートフォンが普及したことで、勤務時間外の業務連絡が多くなることによる過重労働の問題も増えています。本調査は、「つながっている時間」(勤務時間外における業務連絡に応答している時間)を明らかにすることで、過重労働を抑制するための社内ルールの整備に資することも目的に実施いたしました。
昨年から続くテレワーク実施率のダウントレンドは、新型コロナウイルスの第5類感染症への移行後、さらに顕著に見られている。6割は特に会社からの指示は無く、2割は原則出社の指示がでている。テレワーカーのテレワーク継続意向が8割を超え続けている実態と合わせて考えると、企業は自社の人材獲得力とのバランスを考慮する必要がある。なし崩し的ではなく戦略的にテレワークを位置づけ、従業員と積極的にコミュニケーションしていきたい。
また、遠隔での勤務やスマートフォンの普及によって問題になっているのは、勤務時間外の業務連絡が多すぎるという問題だ。今回、正規雇用社員の「つながっている時間(業務連絡の応答時間帯)」を推計すると、平均で月間232時間となり、これは人の活動時間のおよそ45%程度にあたる。業務外連絡が日常化している企業は、社内でのルールや顧客への案内などの対策を検討したい。
就業時のマスク着用についても、5類移行後に減ったものの、未だ約8割が着用している。着用理由は「会社からの指示」や「職場の雰囲気」がそれぞれ3割前後で、個人判断以外の組織的な要因も大きい。企業は、職種による違いや感染拡大の状況などを鑑みながら方針を定めていく必要があるが、その判断に本データが参考になれば幸いである。
※本調査を引用いただく際は、出所として「パーソル総合研究所」と明記してください。
※調査結果の詳細については、下記URLをご覧ください。
URL:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/telework-survey8.pdf
※報告書内の構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。
調査名称 |
パーソル総合研究所 「第八回・テレワークに関する調査/就業時マスク調査」 |
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調査内容 |
テレワークの実態や意識、就業時のマスク着用状況を定量的に把握する。 |
調査手法 | 調査会社モニターを用いたインターネット定量調査 |
調査時期 | 2023年7月13日-7月18日 |
調査対象者 |
[テレワーク実態・就業時マスク実態について] 全国の就業者 20~59歳男女、勤務先従業員人数10人以上 ※これまでの調査データと比較するため、主に正規雇用の従業員の数値を用いて分析。 [その他詳細について] テレワーク実施者(正社員)=3,000 |
実施主体 | 株式会社パーソル総合研究所 |
パーソル総合研究所は、パーソルグループのシンクタンク・コンサルティングファームとして、調査・研究、組織人事コンサルティング、タレントマネジメントシステム提供、人材開発・教育支援などを行っています。経営・人事の課題解決に資するよう、データに基づいた実証的な提言・ソリューションを提供し、人と組織の成長をサポートしています。
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、BPOや設計・開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開するほか、新領域における事業の探索・創造にも取り組み、アセスメントリクルーティングプラットフォーム「ミイダス」や、スキマバイトアプリ「シェアフル」などのサービスも提供しています。
はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」 を実感できる社会を創造します。
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