キャリア形成につながるスキル蓄積の支援が必要に
株式会社パーソル総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:萱野博行)は、「派遣社員のリスキリングに関する定量調査」の結果を発表します。少子高齢化により、今後さらなる労働力不足の深刻化が見込まれる中、企業が外部の人材リソースを戦略的に活用することの重要性は増しています。本調査では、派遣社員のキャリア意識、派遣先・派遣元企業での就業実態、さらには学び・リスキリングの実態とその課題を明らかにすることで、派遣社員のスキル向上(蓄積)の実現と、キャリアの選択肢を広げるための道筋を示します。
※自分のキャリアに対する、「過去」「未来」の時間軸での意識、そして自己と仕事に関するセルフ・アウェアネス(自己認識)の測定については報告書のP42を参照。
※各支援の尺度については報告書のP48を参照
昨今、従業員のリスキリングの重要性が広く認識されるようになったが、派遣社員は外部人材リソースとして企業の人材育成の対象外に置かれがちで、リスキリングの議論からも取り残されている。
派遣社員の学び意欲は潜在的には低くなく、過去には無期雇用社員で働いた経験がある者も多い。にもかかわらず、キャリアの時間意識の短さと自己認識(セルフ・アウェアネス)が低く、キャリア不安が強い状態にある。そうしたキャリア意識を背景に、得たスキルが次の職場で活かされておらず、「飛び石」のような非連続的なキャリアを歩んでいる。
学習機会や情報を提供するだけでは、こうしたキャリアの在り方を変化させることは難しい。必要なのは、キャリアの時間意識、自己認識を高めるための支援であるが、現在は効果的な振り返りの支援やネットワーク支援ほど不足している。派遣先・派遣元企業・行政が連携し、キャリアサポートをより手厚くしていくことが求められる。労働力不足の深刻化とともに、外部人材リソースを戦略的に活用することの重要性は増している。賃上げなどで人への投資が拡大する流れの一方で、派遣社員がコストの調整弁として使われるようなことは避けられるべきである。派遣社員の蓄積的なスキル向上を実現し、魅力的なキャリアの幅を広げるために本調査が参考になれば幸いである。
※本調査を引用いただく際は、出所として「パーソル総合研究所」と明記してください。
※調査結果の詳細については、下記URLをご覧ください。
URL:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/haken-reskilling.html
※報告書内の構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。
調査名称 |
パーソル総合研究所 「派遣社員のリスキリングに関する定量調査」 |
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調査内容 |
・派遣社員のキャリア意識や派遣先・派遣元企業での就業実態を明らかにする。 ・派遣社員の学び・リスキリングの実態とその課題を明らかにする。 |
調査手法 | 調査会社モニターを用いたインターネット定量調査 |
調査時期 | 2023年 3月1日-3月6日 |
調査対象者 |
■全国の男女就業者(年齢20-59歳) ■除外業界あり (第一次産業、公務員除く) ■性別・年代割合構成は、労働力調査における派遣社員の構成比に合わせ、雇用形態別に以下割付。 |
実施主体 | 株式会社パーソル総合研究所 |
パーソル総合研究所は、パーソルグループのシンクタンク・コンサルティングファームとして、調査・研究、組織人事コンサルティング、タレントマネジメントシステム提供、人材開発・教育支援などを行っています。経営・人事の課題解決に資するよう、データに基づいた実証的な提言・ソリューションを提供し、人と組織の成長をサポートしています。
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開しています。グループの経営理念・サステナビリティ方針に沿って事業活動を推進することで、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献していきます。また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも積極的に取り組み、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX組織構築支援を行う「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。
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