HOMEコラム・レポート レポート 【フォーラムレポート】第1回HITOフォーラム「グローバル人材マネジメントの未来」

レポート

2011.12.01

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【フォーラムレポート】第1回HITOフォーラム「グローバル人材マネジメントの未来」

グローバル人事

2011年11月30日(水)、大手町ファーストスクエアにてHITO総研主催によるインテリジェンスHITOフォーラム「グローバル人材マネジメントの未来」が開催されました。HITO総研としては初となる本格的なフォーラムに、企業の人事責任者のほか、研究者や官僚、エコノミストと様々な立場の方々が登壇し、会は大盛況となりました。以下、議論の概要をレポートいたします。

【プログラム】
第1部 ≪パネルディスカッション≫
テーマ:『日本の成長戦略のための「人材開国」政策』
<基調講演>
株式会社日本総合研究所 調査部長 チーフエコノミスト 山田久氏
<パネリスト>
早稲田大学 政治経済学術院 教授 白木三秀氏
経済産業省 中小企業庁経営支援部小規模企業政策室長 林揚哲氏
(前経済産業省経済産業政策局 産業人材政策室 企画官)
株式会社日本総合研究所 調査部長 チーフエコノミスト 山田久氏
<ファシリテーター>
インテリジェンスHITO総合研究所 主席研究員 須東朋広

第2部 ≪パネルディスカッション≫
テーマ:『グローバル化のための人材マネジメンシステムの現状と課題、そしてこれから』
<パネリスト>
早稲田大学 政治経済学術院 教授 白木三秀氏
日本GE株式会社 取締役シニアHRマネジャー 八木洋介氏
コマツ 常務執行役員 日置政克氏
一橋大学大学院 商学研究科 准教授 島貫智行氏
<ファシリテーター>
法政大学大学院 政策創造学科 教授 諏訪康雄氏

第3部 ≪パネルディスカッション≫
テーマ:『グローバル化する人事部門の機能と役割~トランスナショナル組織を実現するために』
<パネリスト>
株式会社アジレント・テクノロジー 取締役人事本部長 島田智氏
コマツ 常務執行役員 日置政克氏
コーチ・ジャパン合同会社 ヴァイスプレジデント 人事担当 島村隆志氏
HOYA株式会社 アイケア事業部 人事部長 内海将隆氏
<ファシリテーター>
インテリジェンスHITO総合研究所 主席研究員 須東朋広

※所属・肩書きは開催当時のものです

第1部:『日本の成長戦略のための「人材開国」政策』

global-forum_001.jpg2020年には多くの日本企業で海外事業比率が半分を超えると予想される中、グローバル化に向けた事業戦略や産業政策のあり方について、基調講演や、パネルディスカッションが行われました。やみくもに本社機能を海外移転することは是ではなく、日本国内でしっかりとした「強み」を確立しなければ海外市場において勝てないといった意見などが出ました。

後半はグローバル人材の育成について。企業内における育成のあり方や大学の役割について意見が交わされました。前者については、海外での修羅場経験や「ビジネスゴールと連動した評価」の必要性が求められ、後者については産業界との連携を行い、世界に向けた発信の強化などが必要だとされました。

第2部:『グローバル化のための人材マネジメンシステムの現状と課題、そしてこれから』

global-forum_002.jpg「そもそもグローバル人材とはいったい何者なのか?」そんな論点から始まった第2部。グローバル人材とは「○○らしさ」や「○○ウェイ」、「○○イズム」など、企業バリューを理解し、世界中でそれを体現できる人だといった意見が出されました。グローバル人材というと海外で活躍する人をイメージしがちですが、必ずしもそうではないようです。「グローバルな視点で会社をどうしていきたいのか?」を世界中の社員が分かるようにストーリーで語れれば、それは立派なグローバル人材だということです。実際、企業バリューや戦略によってグローバル人材の定義が異なるため、コマツ様と日本GE様では見解が異なり、議論は白熱。会場のアンケートでも「GEとコマツの違いが両極端で面白かったが、コアな部分は共通していると感じた」という声が寄せられていました。

また、興味深い視点として、"システム(制度)"は、常に変革を要求される企業においてはむしろ足枷となるといった指摘がありました。グローバル人材マネジメントというと、制度やガバナンスの話になりがちです。しかし、決して制度論やテクニカルな方法論ではなく、人事やリーダーが「"魂"を込めて、人材が育つ場の提供を"仕掛け"ていく」ことこそが重要だといった意見が示され、多くの共感を得ました。

第3部:『グローバル化する人事部門の機能と役割~トランスナショナル組織を実現するために』

global-forum_003.jpg第3部では、グローバルで活躍する企業の人事責任者によって人事部門の機能と役割について話し合われました。
グローバル化に伴い組織はどう変わっていくのか?といった議論のなかで、組織間(本社と現地法人)の関係性が「点と点」から「面と面」にシフトしていく例が紹介されました。つまり、これまでの本社担当役員⇔現地法人社長から、本社部門マネジャー⇔現地法人担当へと変わるといった例です。こうした組織では各現地法人の社長をトップとした国別ヒエラルキーが消滅します。社員のキャリアパスも国境が存在しなくなり、社員のマインドチェンジが重要になってくると指摘されました。マインドチェンジとは、ローカルのビジネス最大化を考える視点から、常にグローバルのビジネス最大化という視点に立つことへ切り替えです。そういった社員のマインドチェンジを推進する上で、人事は「チェンジエージェントたれ」という意見が登場し、会場を盛り上げました。

日々刻々と変化するビジネスの状況。今の人事には、人事制度や"ハコモノ"に囚われるのではなく、「Business Partnerとしての人事」や「Business is all about Future」という原則を常に念頭に置き、パフォーマンス(過去)重視からポテンシャル(未来)重視で人材と向き合う姿勢が求められている。そういったことが示唆され、非常に学びの多いフォーラムとなりました。

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